映画『くちびるに歌を』の完成披露舞台挨拶が1月14日にイイノホールで行われ、初の教師役に挑んだ新垣結衣と三木孝浩監督、合唱部の生徒たちを演じた12人のキャスト(恒松祐里、下田翔大、葵わかな、柴田杏花、山口まゆ、佐野勇斗、室井響、朝倉ふゆな、植田日向、高橋奈々、狩野見恭兵、三浦翔哉)が登壇した。
本作は、全国学校音楽コンクールの課題曲となった「手紙 〜拝啓 十五の君へ〜」の作者アンジェラ・アキのテレビドキュメンタリーをもとに、中田永一が書きおろし、本屋大賞にもノミネートされた同名小説が原作。新垣は才能溢れるピアニストで、とある理由から故郷の中学校に音楽の代理教員として赴任してくる役柄を演じている。
この日のイベントは、劇中でも合唱部の指揮者を演じた葵の指揮のもと、合唱部員たちによる「手紙〜」の合唱でスタート。次いで、主演の新垣と三木監督が登場した。
新垣は、初めて完成した作品を見た感想を聞かれ「見終わって監督に『気持ちよかったです』と伝えたんですよね。子どもたちもキラキラ輝いていました!」とコメント。ピアニスト役を演じるも、自身はピアノが未経験だったそうで、「(撮影に入る)3ヵ月くらい前から練習を始めました。ピアノは未経験だったので、まずはピアノの前に座ることからスタートしました」と話した。
一方、三木監督はオール長崎ロケで1ヵ月半かかった撮影を振り返り、「みんな普段毎日学校に通うみたいに、島の学校に行ってたよね。クランクイン前から島で過ごして、海にも行っていたから日焼けもしていたし、撮影が始まる頃には、立派な五島人になっていたよね(笑)」と語った。
その後、合唱部員役を演じた若い俳優たちが「撮影中に伝えられなかった、柏木先生(=新垣さん)へのひと言」を記したフリップをお披露目する場面も。「好いちょうけんね」と書いた佐野は「五島弁で大好きっていう意味なんです。映画の中で伝えられなかったので、言いたくて」と解説。新垣が「オールアップの時、男の子全員で『好きだー!』って言ってくれたよね!?」と明かすと、佐野は「柏木先生、好いちょうけんね!」と言い、新垣も笑いながら「ありがとう!」と答えていた。
また、「男性部員の中で好きなタイプは?」と記した室井は「柏木先生に男子部員全員で『好きだー!』って言ったんですけど、その返事がほしくて」とフリップに書いた真意を説明。新垣は「撮影中、そんなことばっかり考えてたのか!」と笑みを浮かべると、「(誰が好きかは)選べないなぁ。まだまだ変化するし、これからですよ」と答えていた。
『くちびるに歌を』は2月28日より全国公開となる。
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