米アカデミー賞、高畑勲監督『かぐや姫の物語』が長編アニメ部門でノミネート
第87回アカデミー賞のノミネーションが1月15日早朝(現地時間)発表になり、ウェス・アンダーソン監督の『グランド・ブダペスト・ホテル』とアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督の『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』が共に作品賞、監督賞、オリジナル脚本賞など最多9部門でノミネートされた。また、高畑勲監督の『かぐや姫の物語』が長編アニメーション部門で候補になった。
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東欧の高級ホテルの名物コンシェルジュの活躍を描くサスペンス・コメディ『グランド・ブダペスト・ホテル』は作品賞、監督賞、オリジナル脚本賞、美術賞、撮影賞、編集賞、衣裳デザイン賞、メイクアップ&ヘアスタイリング賞、作曲賞で、落ちぶれた映画スターがブロードウェイの舞台出演で再起を試みる『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』は作品賞、監督賞、主演男優賞、助演男優賞、助演女優賞、オリジナル脚本賞、撮影賞、音響編集賞、録音賞で候補となった。
次いで8部門でノミネートされたのが『イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者』。続いて、ゴールデン・グローブ賞でドラマ部門作品賞や監督賞を受賞した『6才のボクが、大人になるまで。』、クリント・イーストウッド監督の『アメリカン・スナイパー』が6部門で続く。
主演男優賞は、ゴールデン・グローブ賞受賞のマイケル・キートン(『バードマン〜』)とエディ・レッドメイン(『博士のセオリー』)に、ベネディクト・カンバーバッチ(『イミテーション・ゲーム』)、スティーヴ・カレル(『フォックスキャッチャー』)、そして前哨戦ではほとんど注目されてこなかったブラッドリー・クーパー(『アメリカン・スナイパー』)。受賞は難しそうだが、クーパーは3年連続で主演賞にノミネートされている。
主演女優賞のサプライズは、『サンドラの週末』のマリオン・コティヤールの候補入りと、ゴールデン・グローブ賞や映画俳優組合(SAG)賞などで候補になっていたジェニファー・アニストン(『Cake(原題)』の落選。ゴールデン・グローブ賞コメディ/ミュージカル部門主演女優賞受賞のエイミー・アダムス(『ビッグ・アイズ』)も候補入りを果たせなかった。
サプライズは助演女優賞ノミネートでも起き、『A Most Violent Year(原題)』で人気の高かったジェシカ・チャステインを蹴り落とし、『Wild(原題)』のローラ・ダーンが躍り出た。ちなみにメリル・ストリープ(『イントゥ・ザ・ウッズ』)は俳優として史上最多19回目のノミネートとなった。
授賞式は2月22日(現地時間)、ロサンゼルスのコダック・シアターで行われる予定。
主なノミネートは以下の通り。
●作品賞
『アメリカン・スナイパー』
『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』
『6才のボクが、大人になるまで。』
『グランド・ブダペスト・ホテル』
『イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密』
『博士と彼女のセオリー』
『Selma』(原題)
『セッション』
●監督賞
アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ(『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』)
リチャード・リンクレイター(『6才のボクが、大人になるまで。』)
ベネット・ミラー(『フォックスキャッチャー』)
ウェス・アンダーソン(『グランド・ブダペスト・ホテル』)
モルテン・ティルドゥム(『イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密』)
●主演男優賞
スティーブ・カレル(『フォックスキャッチャー』)
ブラッドリー・クーパー(『アメリカン・スナイパー』)
ベネディクト・カンバーバッチ(『イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密』)
マイケル・キートン『(バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡))』
エディ・レッドメイン(『博士と彼女のセオリー』)
●主演女優賞
マリオン・コティヤール(『サンドラの週末』)
フェリシティ・ジョーンズ(『博士と彼女のセオリー』)
ジュリアン・ムーア(『アリスのままで』)
ロザムンド・パイク(『ゴーン・ガール』)
リース・ウィザースプーン(『Wildワイルド』(原題))
●助演男優賞
ロバート・デュヴァル(『ジャッジ 裁かれる判事』)
イーサン・ホーク(『6才のボクが、大人になるまで。』)
エドワード・ノートン(『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』)
マーク・ラファロ(『フォックスキャッチャー』)
J・K・シモンズ(『セッション』)
●助演女優賞
パトリシア・アークエット『6才のボクが、大人になるまで。』
ローラ・ダーン(『Wildワイルド』(原題))
キーラ・ナイトレイ(『イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密』)
エマ・ストーン(『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』)
メリル・ストリープ(『イントゥ・ザ・ウッズ』)
●オリジナル脚本賞
アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ、ニコラス・ヒアコボーネ、アレクサンダー・ディネラリス・Jr.、アルマンド・ボー(『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』)
リチャード・リンクレイター(『6才のボクが、大人になるまで。』)
E・マックス・フライ、ダン・ファターマン(『フォックスキャッチャー』)
ウェス・アンダーソン(『グランド・ブダペスト・ホテル』)
ダン・ギルロイ(『Nightcrawler(原題)』)
●脚色賞
ジェイソン・ホール(『アメリカン・スナイパー』)
グレアム・ムーア『イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密』
ポール・トーマス・アンダーソン(『Inherent Vice(原題)』)
アンソニー・マッカーテン『博士と彼女のセオリー』
デイミアン・チャゼル(『セッション』)
●美術賞
『グランド・ブダペスト・ホテル』
『イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密』
『インターステラー』
『イン・トゥ・ザ・ウッズ』
『ターナー、光に愛を求めて』
●撮影賞
『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』
『グランド・ブダペスト・ホテル』
『イーダ』
『ターナー、光に愛を求めて』
『Unbroken(原題)』
●作曲賞
『グランド・ブダペスト・ホテル』
『イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密』
『インターステラー』
『ターナー、光に愛を求めて』
『博士と彼女のセオリー』
●外国語映画賞
『イーダ』(ポーランド語)
『Leviathan』(ロシア語)
『Tangerines』(エストニア)
『Timbuktu』(モーリタニア)
『Wild Tales』(アルゼンチン)
●長編アニメーション映画賞
『ベイマックス』
『The Boxtrolls』
『ヒックとドラゴン2(仮題)』
『Song of the Sea(原題)』
『かぐや姫の物語』
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