リリー・フランキーが米国のアンソニー・ドーアの同名短編小説を映画化する『シェル・コレクター』で主人公を演じることがわかった。寺島しのぶ、池松壮亮、橋本愛らが共演する。
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主演のリリーが演じるのは、妻子と離れ、沖縄の離島でひとり厭世的生活をおくる盲目の貝類学者。ある日、画家のいづみが島に流れ着き、いづみが患っていた奇病を偶然にも貝の毒で治してしまったことから、彼の生活に異変が訪れるというもの。監督は、デビュー作『美代子阿佐ヶ谷気分』がロッテルダム映画祭タイガーアワードコンペ部門に出品され、イタリア・ペサロ映画祭、シネマ・デジタル・ソウル映画祭などで受賞を重ねた坪田義史。原作に惚れ込んだ同監督が、原作の設定を沖縄の離島に置き換えて描きゆく。
本作出演の決め手についてリリーは「原作、脚本を読んで、かつ、坪田監督の前作『美代子阿佐ヶ谷気分』を見て、日本映画には珍しい絵画的なユニークな作品になると思い、出演を決めました。演じる主人公は盲目ですが、『見える=自由』『見えない=不自由』といった単純な図式では計れないものを、盲目の貝類学者を演じることで表現できればと思います。各世代の飛び抜けた共演陣の方々と一緒に、沖縄の自然の力を借りて撮影を楽しんでいます」とコメント。
坪田監督は「アンソニー・ドーアの原作にある、盲目の貝類学者が貝を拾うという描写に惹かれ、ぜひともこの原作を映画にしたい、と思いました。美しい自然に対峙する人間を描くには、日本では沖縄しかないと思い、全編沖縄に置き換えました。リリー・フランキーさんはじめ、素晴らしく、そして個性的なキャストの方々と一緒に、比類なき作品を創りあげたいと思います」と話している。
同作はオール沖縄ロケで2月上旬にクランクアップ予定。テアトル新宿(東京)、桜坂劇場(沖縄)を皮切りに2016年公開予定となっている。
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