映画『さよなら歌舞伎町』初日舞台挨拶が1月24日、テアトル新宿にて行われ、主演の染谷将太、前田敦子、南果歩、松重豊、イ・ウンウ、樋井明日香、我妻三輪子、河井青葉、宮崎吐夢、サプライズゲストとして主題歌を担当したmeg with SWEEP、そして廣木隆一監督が登壇した。
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本作は、家族に一流ホテルにつとめていると嘘をつきながら、新宿のラブホテルで働く男(染谷)と、その彼女(前田)を中心に、5組の男女の人生模様を描いた物語。
劇中、前田と染谷、南と松重のカップルがそれぞれ自転車を二人乗りするシーンがある。お互いの関係を象徴する素敵な映像になっているが、前田は「あのシーンは楽しかった」と笑顔で振り返ると、染谷は「もし転んだら、全国の(前田の)ファンに殺されると思って大変だった」と苦笑い。
一方の南、松重のカップルは、南が松重を後ろに乗せて自転車をこぐというシーン。普段強面の役柄が多い松重は「52歳でラブストーリーをやらせてもらえるなんて」と嬉しそうな笑顔を見せると、南は「松重さんは背が大きくて大変でしたが、とにかく自転車をぶっ飛ばしました。いざとなると馬鹿力が出るんですね」と撮影を振り返っていた。
韓国で母とブティックを開くために、デリヘル嬢として働くヘナを演じたイ・ウンウは、キム・ギドク監督の映画『メビウス』に続き、大胆な演技を披露したが「日本に初めて来たときは、色々と大変でしたが、監督やスタッフさんが親切で楽しくできました」と笑顔を見せた。
作品のテーマにちなみ、自身の叶えたい夢を聞かれた染谷は「夢とか持たないんですよね」と頭をかくと「死ぬまで健康でいたいです」と回答。それに反応した前田は「私はこれまでの人生で健康診断を受けたことがないので、今年前半、人間ドックに行くことです」と語ると「でもやりたいことはたくさんあるので、1つひとつ叶えていきたいです」と抱負を述べた。
また本作は、韓国、香港、台湾、イタリアでの上映が決定。廣木監督は「新宿のラブホテルの話が世界に広がるなんてどうなんだろうね」と苦笑いを浮かべつつも「嬉しい限りです」と喜びの表情を浮かべていた。
(text&photo 磯部正和)
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