(…前編より続く)
○【4位予想】『ミュータント・タートルズ』
90年代に人気を博した『ミュータント・タートルズ』を『トランスフォーマー』シリーズのマイケル・ベイ製作で、装いを新たに誕生させたアクションアドベンチャー映画。主演にミーガン・フォックス。
ジョニデの約1週間後、プロモーションのため来日したミーガン。有楽町で行われたジャパンプレミアでは“世界で最もセクシーな女性”の称号にふさわしく、深いスリットの入ったパープルのドレスで艶やかに豆まきを行うなどファンを魅了した。
全世界42ヵ国でナンバー1を記録し、全米では公開から2週連続で1位を獲得。日本でも、1月15日にタレント・ベッキーを起用したヒット祈願、人気アーティストRIP SLYMEとのミュージックビデオでのコラボなど、精力的なプロモーション活動を続けてきた。アメリカ本国での評価は『ミュータント〜』>『チャーリー・モルデガイ』という構図。上位ランクインは当然期待できるが、日本でのジョニデ人気を上にみて4位予想。
・(前編)来日特需? ドタキャン効果? 1位予想はご祝儀込でジョニデ新作!
▲【7位予想】『Mr.Children REFLECTION』
「Mr.Children」が2014年9月に全国5都市のライブハウスで行ったファンクラブ限定ツアー「Mr.Children FATHER & MOTHER 21周年祭ファンクラブツアー」を収めたドキュメンタリー映画。
いまや国民的バンドという位置づけのミスチル。ファンクラブ限定ツアーというプレミア感、さらに3週間限定ということで、集客力は高いと想像できる。上映館も約100館(公式HP参照)と確保している。昨年12月に公開されたBUMP OF CHICKENのライブツアーを追ったドキュメンタリー映画『BUMP OF CHICKEN“WILLPOLIS 2014”劇場版』は小規模公開ながら約2万人を動員し、9位にランクイン。また1月24日に公開された『中島みゆき「縁会2012〜3 劇場版」』は12位。この比較から「アッ」と言わせる結果を出す可能性も十分あるだろう。
【注目シネマ】
×『フェイス・オブ・ラブ』
アネット・ベニングとエド・ハリスで贈る大人のラブストーリー。長年連れ添った夫を事故で亡くした妻。その前に、夫にそっくりの男が現れる……。よくあるテーマだが、名優たちの魅力を存分に堪能できる。男の良き理解者として登場する隣人ロジャー役に、昨年他界したロビン・ウイリアムズが出演していることも見逃せない。
上映館は10館にも満たないところからのスタートだが、ぜひとも注目しておきたい作品だ。
×『Present For You』
オダギリジョー、風吹ジュン、柄本明など実力派俳優たちを人形化したパペットアニメーションと、実写を融合させた異色の3D映画。新橋・有楽町を舞台に、裏社会のボスから社長を任された男が、予想もしない出来事に巻き込まれていく様を描いた物語。
こちらも上映館数は10館前後。故・夏八木勲が出演しているなど、『フェイス・オブ・ラブ』との共通点は多い。製作に約5年をかけたという“大作”に食指が動く。
(文:磯部正和/映画ライター)
磯部正和(いそべ・まさかず)
雑誌の編集、スポーツ紙を経て映画ライターに。基本的に洋画が好きだが、仕事の関係で、近年は邦画を中心に鑑賞。本当は音楽が一番好き。不世出のギタリスト、ランディ・ローズとの出会いがこの仕事に就いたきっかけ。
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