3年ぶり14度目の来日を果たし、今週の話題をかっさらった米俳優ブラッド・ピット。8月23日には、東海道新幹線「のぞみ」の全車両を丸々貸し切り、史上初の動くレッドカーペット・イベントを開催した。
真田広之とブラッド・ピット、お互いの印象語る!
ブラッドがアピールしたのは、主演映画『ブレット・トレイン』。伊坂幸太郎の大ベストセラー小説「マリアビートル」を、『デッドプール2』(18年)のデヴィッド監督がハリウッド映画化したアクション映画だ。同作の舞台が東京発の超高速列車ということにちなみ、JR東海の協力のもと、東海道新幹線のぞみの中で東京駅から京都駅まで移動しながら、車中でイベントを開始。
本物の新幹線に乗ってみた感想を問われてブラッドは「『ブレット・トレイン』の撮影現場にいるような気がする」「デジャヴのよう」だったと言う。剣の達人・エルダーを演じた真田広之も「一緒に作ってきたメンバーでキャンペーンができる、そしてこの新幹線の中でレッドカーペットができる、というのは本当に夢のようで。こうしてお見せできる、その日が来たことが幸せです」と感謝を語った。
このユニークなレッドカーペットに絡めて「新幹線を快適に過ごしてますか?」と乗り心地を尋ねられた登壇者たちは、「もちろんだよ! 超快適です!」とノリノリで返答。「皆さんも楽しんでますか?」と逆に記者たちに質問を投げかける一幕も。
初共演であることについて感想を求められたブラッドと真田。まずブラッドが「真田さんが入ってくれたことによって非常に優雅さ、というか格が上がりました」と大絶賛。「アクションや戦いのジャンルでアイコンとしてずっと続けてこられたこと自体がすばらしいですし、私たちは一緒に仕事ができたということが非常に光栄」「デヴィッド・リーチ監督とこの役を話し合ったんですが、このエルダーという役は非常に重みのある役者が必要だった」と述べ、真田がエルダーを演じることで「物語の中の心臓の部分であり、魂の部分」に重みが増した、と惜しみない賞賛を送った。
隣でそのトークを聞いていた真田は「撮影前に聞かなくて良かったです。プレッシャーが…(笑)」と恐縮しきり。ブラッドについて「最初に会った時から気さくで、とてもフレンドリーで、そして映画にかける情熱がすばらしいので、その空気感に包まれて撮影できたのが本当に幸せでした」と言い、「毎日現場に行くのが楽しみだった」「ブラッドのこの笑顔がカメラのオンもオフも含めて全体を包み込むいい空気を醸し出してくれて、もちろん主演として皆を引っ張ってくれた。柔らかいオーラで全員を力強く引っ張っていくという、特殊なエネルギーを感じました」と感謝を述べた。
最後はブラッド・ピットからの「とにかくこの映画を今回たずさえて日本にやって来られた、というのはとても嬉しいですし、非常に楽しい経験になると思います。そして、私たちの日本に対する愛情を感じていただけると思います。何しろアクションもすばらしいし、何しろ楽しい! そういった作品になっていると思います」と話し、「アリガトウゴザイマシタ!」と日本のファンに向けて、日本語でメッセージを送ってイベントを締めくくった。
京都駅⻑と『ブレット・トレイン』御一行は、その足で映画にちなんだ特別展示が行われるJR東海ツアーズ京都支店へ向かい、宮川信太郎京都駅⻑とご対面。東京〜京都と約2時間15分の新幹線の旅を終えたばかりのブラッドは、新幹線の乗り心地やスピード感を大絶賛。劇中では超高速列車内で不運に見舞われてばかりの主人公レディバグだが、「特別な乗り心地だったよ! 続編があったらまたぜひ乗りたい!」とのコメントまで飛び出し、終始和やかなムードに。最後は展示パネルにサインを入れ、フォトセッションでは京都駅⻑と「敬礼ポーズ」を決め、固い握手を交わした。
『ブレット・トレイン』は9月1日より全国公開。
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