(前編)筆者イチオシ!のガッキー主演映画は果たして何位に? アイドル対決にも注目

#週末シネマリサーチ

『くちびるに歌を』
(C)2015 『くちびるに歌を』製作委員会 (C)2011 中田永一/小学館
『くちびるに歌を』
(C)2015 『くちびるに歌を』製作委員会 (C)2011 中田永一/小学館

【週末シネマリサーチ】
〜意外なところにヒットの秘密が!〜
週末公開される注目映画の興行収入や観客動員数を、キャストのメディア露出や注目ニュース度をもとに推測! ヒット予想を展開します。「あの人の熱愛!」や「思わぬスキャンダル」報道が大ヒットの要因になるかも!?

2月21日〜2月22日のランキングは、当欄で予想した通り『アメリカン・スナイパー』が初登場1位を獲得。惜しくもアカデミー賞作品賞は逃したが、全国333スクリーンで、動員24万人、興収3億3000万という好結果を残した。公開10週目の『ベイマックス』は3位。累計動員は670万人を突破。アカデミー賞で同時上映『愛犬とごちそう』が短編アニメーション賞を受賞するなど、まだまだ勢いは続きそうだ。一方、6位に予想した『きっと、星のせいじゃない。』は10位にランクイン。動員2万人、興収8800万は予想よりやや低いが口コミの評判も良く、ジワジワと広がりを見せることに期待したい。

今週の注目は、SKE48のドキュメンタリー映画『アイドルの涙 DOCUMENTARY of SKE48』と、ももいろクローバーZが主演をつとめる『幕が上がる』のアイドル対決。SKE48が約20館に対してももクロが約120館(公式HP参照)と条件が違いすぎるので対決の構図にはならないが、動向が気になる。その他、東映配給の『さいはてにて やさしい香りと待ちながら』、アスミック・エース配給の『くちびるに歌を』などの数字にも注目だ。(※ランキングは観客動員数、上映館数は公式HPや配給情報参照)

◎『くちびるに歌を』(アスミック・エース)
○『幕が上がる』(ティ・ジョイ)
▲『さいはてにて やさしい香りと待ちながら』(東映)
△『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』(ソニー・ピクチャーズエンタテインメント)
×『サムライフ』(ビターズ・エンド)
×『アイドルの涙 DOCUMENTARY of SKE48』(東宝映像事業部)
(◎:大本命 ○:対抗 ▲:一発あり △:穴で ×:期待)

◎【3位予想】『くちびるに歌を』
アンジェラ・アキの「手紙 〜拝啓 十五の君へ〜」をモチーフに執筆された中田永一の小説を、新垣結衣主演で映画化。ある出来事がきっかけでピアニストを辞め、故郷の五島列島に戻ってきた臨時教師のユリ(新垣結衣)と、色々と家庭の問題を抱える合唱部の生徒たちの交流を描いた感動の物語。
メガホンを執るのはヒットメーカー・三木孝浩監督。小規模公開だった映画『管制塔』(11年)を除く過去の劇場公開作品を見ると、『ソラニン』(10年)が全国108館で動員数約6万人、興収が約9300万で6位、『僕等がいた 前篇』(12年)が295スクリーンで動員22万人、興収2億9000万で2位、後篇が24万人、3億1000万で3位、『陽だまりの彼女』(13年)が全国304スクリーンで20万人、2億7000万で1位、『ホットロード』(14年)が全国302スクリーンで28万人、3億8900万で2位、そして『アオハライド』(14年)が全国295スクリーンで21万人、2億4300万で1位とハイアベレージで外れがない。本作も約260館と上映館は確保している。
これまでの作品と大きく違うのは青春ものではあるが“恋愛もの”ではないこと。プロモーション活動も、合唱部の子どもたち中心で、これまでの作品のように、生田斗真や松本潤、登坂広臣、東出昌大など数字を動かせるイケメン俳優たちの出演もない。その辺りが懸念材料だが、一番大切な映画の出来は、優しさや思いやりが押しつけがましくなく心に染み込んでくる作品となっている。口コミの評判も上々。多くの人に届いてほしいという思いも込めて上位予想。(後編へ続く…)

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