アカデミー賞からの来年のオファーに複雑な心境?
今年3月の第94回アカデミー賞授賞式で、ステージ上でウィル・スミスに平手打ちされたクリス・ロックが、来年のアカデミー賞授賞式の司会オファーを断ったことを明らかにした。
・ウィル・スミス、激昂にかられた行動に厳しい意見相次ぐ 身体的特徴からかったロックへの批判も
ロックは先週日曜(現地時間)にアリゾナ州フェニックスで行った公演中に明かしたという。過去に2005年と2016年に司会者を務めたことのあるロックに対して、AMPASは3回目のオファーを出したそうだ。
スミスの平手打ち事件が起きたのは3月27日(現地時間)、アカデミー賞ドキュメンタリー部門のプレゼンターとして登場したロックが受賞作を発表する直前で、ロックが自分の妻をジョークのネタにしたことに怒ったスミスがステージ上にあがってロックに平手打ちをした。ロックは辛うじてジョークでその場を取り繕い、授賞式はそのまま続けられ、それから数十分後にはスミスが主演男優賞を受賞した。
スミスは受賞スピーチでAMPASや関係者、ファンなどに向けて謝罪し、その後にSNSでも反省の弁を投稿、先日はYouTubeでロックに向けて謝罪した。
そんな状況下でのAMPASのアプローチを受けて、ロックはかなり複雑な心境だったようだ。ロックはライブ公演中、司会を引き受けることを犯罪現場に戻ることに例え、元妻の殺害事件の被告人となった元アメリカンフットボール選手で俳優のO・J・シンプソンの裁判を引き合いに出し、彼の妻がイタリアンレストランに眼鏡を置き忘れたことが事件の発端だったことにかけて、ロックは「アカデミー賞に戻ることは、被害者のニコール・ブラウン・シンプソンに「レストランに戻るように」と頼むようなものだと語った。
さらに、スミスが初めてオスカー候補となった『アリ』(01)でボクサーのモハメド・アリを演じたことにもふれて、「彼は私より大きいんだ」「ネバダ州なら、僕とウィル・スミスの喧嘩を認めないだろうね」とロックは語った。
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