『南極料理人』『横道世之介』などでその実力に定評のある沖田修一監督による完全オリジナル脚本『モヒカン故郷に帰る』の映画化が決定。故郷へ帰るモヒカンの永吉役を松田龍平、その父・治役を柄本明が演じることがわかった。
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同作は、広島の瀬戸内海に佇む四島を舞台に、数年ぶりに帰郷した売れないのらくら息子と昔堅気の頑固おやじが織りなすハートフルコメディ。プロのバンドマンを目指し上京した永吉は、恋人・由佳の妊娠をきっかけに、数年ぶりに故郷の広島へと帰ることに。そこには相変わらず口うるさい頑固おやじ・治がいた。治は息子の帰省に悪態をつきながらも、孫が生まれることが嬉しくてたまらず、島民たちに声をかけ、その夜大宴会が開かれる。だが永吉は、宴会の途中、治が倒れているのを発見。病院に運ばれ、癌での余命宣告を受けることになる。
映画は、もうすぐおやじが死んでしまうことに対し、残された日々をどうすればいいかわからない永吉が、「おやじの喜ぶ顔が見たい!」一心で奮闘する姿が描かれていく。
オール広島ロケで4月にクランクインするこの映画で、松田は柄本との広島弁のコミカルな掛けあいに挑戦するほか、バンドマンの役作りのために初めてモヒカンヘアにも挑戦する。
本作について松田は「沖田さんの脚本は人との距離感がとても綿密に描かれていて、今から撮影に入ることをとても楽しみにしています。久しぶりに会う親父はどこか小さくみえた。父と息子から男と男になる主人公・永吉を魅力的に演じられたらと思っています」とコメント。
柄本は「沖田監督の作品は何本か見ていて、今回ご一緒するのが初めてなので、これからの撮影とても楽しみです。脚本も、オフビートな感じもあり、オーソドックスな懐かしい感じもあり、木下惠介監督『カルメン故郷に帰る』を思い出しました。4月からの撮影、松田龍平さんとの共演も初めててすが、みなさんで良い作品をつくっていければと思います」と話している。
『モヒカン故郷に帰る』は2016年春より全国公開となる。
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