すでに製作が発表されている日本版『ゴジラ』。その新シリーズ1作目の脚本・総監督を庵野秀明、監督を樋口真嗣が担当することが発表された。
・映画『ゴジラ』の日本版が再始動。 新宿にはゴジラヘッドも出現!
庵野は人気アニメシリーズ『エヴァンゲリオン』の生みの親で、原作・総監督などをつとめた『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』(興収20億円)、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』(興収40億円)、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』(興収53億円)がいずれも大ヒットするなど、今、最も新作の公開が待たれる映画監督の1人。
樋口は『平成ガメラ』シリーズで特技監督として脚光を浴び、『ローレライ』で実写映画の監督としても注目を浴びた。その後は『日本沈没』(興収53.4億円)、『のぼうの城』(興収28.4億円)などの作品を大ヒットび導き、今年8月と9月公開の話題作『進撃の巨人』2部作でも監督をつとめている。『ゴジラ』では特技監督も兼任する。
2人は30年来の盟友で、2012年には庵野が企画・脚本を担当し、樋口が監督をつとめた『巨神兵東京に現わる』が評判になるなど、2人が作り上げた作品の完成度は折り紙つき。
また、2人が携わること以外にも、今回は新ゴジラの足型も公開された。この足が支えるゴジラの体長は、これまでで最大とされる2014年公開のハリウッド版『GODZILLA ゴジラ』の108mをはるかに上回る過去最大になる見込みだ。
このプロジェクトに庵野は、2012年12月の『エヴァ:Q』公開後、鬱状態となっていたことを明かすと、「2013年1月末に東宝の担当者から直接『ゴジラの新作映画の監督をお願いしたい』と依頼を受けました」とコメント。「精神的にも不安定でしたし、『無理です。エヴァもあるし、出来ませんよ』と、その場は固辞しました。が、東宝の誠意と盟友樋口真嗣監督の熱意に心が動かされ、同年3月、監督を引き受ける事にしました」と仕事を引き受けるまでの経緯を説明。
一方の樋口は「その復活に胸躍らせて映画制作の現場に忍び込んで三十年が経ち、その現場で目の当たりにした理想と現実の差を自由なアマチュア映画の世界の第一線を走っていたヒーローにブチまけてからも三十年。ついに時がきました」と監督としてゴジラ映画制作に携われる喜びを表現すると、「この偉大なる神を生んだこの国に生まれたこと、特撮という仕事に巡り合え、続けてこれたこと、そしてこの機会が巡ってきた運命に感謝しつつ、来年、最高で最悪の悪夢を皆様にお届けします」と結んでいる。
新作『ゴジラ』は2015年秋に撮影。2016年夏に公開予定だ。
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