9月12日は宇宙の日。世界中が協力して宇宙や地球環境について考えようという1992年の「国際宇宙年」に記念日が制定され、日付は公募により毛利衛が日本人として初めてスペースシャトルに搭乗して飛び立った9月12日に定められた。
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宇宙といえばSF。今回は、1974年の作品でありながら、半世紀を経た2021年に日本初公開となった一風変わったSF映画を紹介したい。
あまりにカオスでクセになる『サン・ラーのスペース・イズ・ザ・プレイス』
サン・ラーをご存知だろうか。かつて地球に存在していたアメリカのジャズ作曲家であり、バンド・リーダー、ピアノとシンセサイザー・プレーヤー、実験音楽、宇宙哲学、詩人、哲学者など多くの顔を持つアーティストだ。自称土星出身のサン・ラーが地球を去るまでに作曲した曲数はなんと1000をはるかに超える。本作は、そんな創作意欲あふれる彼が脚本、音楽、主演を務めたSF映画。昨年、半世紀を経て日本初公開された。
サン・ラーがフリージャズミュージックのソウル・パワーを燃料に大宇宙を航行、理想の惑星を発見し地球に帰還するも、その卓越した技術と能力を盗もうとNASAに追われる…。
正直なところ、はじめは内容のカオスっぷりに少々戸惑うかもしれない。しかし、難しく考えずに作中のサン・ラーの音楽に耳を傾けてみてほしい。まるで脳内に直接語りかけてくるかのように、彼からのメッセージが伝わってくるだろう…。
宇宙職業紹介所でのサン・ラーとの面接のシーンは、音楽の気持ちよさも相まってなんともクセになるシーンだ。本編映像が公開されているので、ぜひ見てみてほしい。こちらのシーンのほかにも、随所でサン・ラーの音楽や、ライブ映像が使われており、サン・ラーの音楽や世界観を存分に楽しめる作品になっている。
公開中の『NOPE/ノープ』が話題沸騰!
SF作品と言えば、現在公開中の『NOPE/ノープ』が話題になっている。本作は『ゲット・アウト』(17年)や『アス』(19年)で注目を集めたジョーダン・ピール監督の3年ぶりとなる新作。公開されるやいなや大反響を呼び、SNS上では「今年ベスト級のおもしろさ」「衝撃」など絶賛のコメントが相次いでいる。
『ゲット・アウト』や『アス』と言えば、衝撃のどんでん返しで多くの人々を驚かせた作品だ。『NOPE/ノープ』には一体どのような仕掛けがあるのか期待が高まる。ぜひ映画館に足を運んでいただきたい。(Y)
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