2度のアカデミー賞受賞経験を持つケイト・ブランシェット主演、『イン・ザ・ベッドルーム』(01年)、『リトル・チルドレン』(06年)でアカデミー賞脚色賞に連続ノミネートされたトッド・フィールド監督の16年ぶりの新作映画『TAR』(原題)が、8月31日から開催されているヴェネチア国際映画祭で最優秀女優賞(ボルビ杯)を受賞した。
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ケイト・ブランシェット、首席指揮者役で高評価 アカデミー賞も有力候補に
ヴェネチア国際映画祭は、カンヌ国際映画祭、ベルリン国際映画祭に並ぶ、今回で79 回を数える歴史ある映画祭。コンペティション部門で上映された本作は、上映後6分間のスタンディングオベーションを受け、現地で早くもアカデミー賞有力候補と評価されているという。
本作の舞台はドイツの有名オーケストラ。女性としてはじめて首席指揮者に任命された指揮者リディア・ター(ケイト・ブランシェット)は、天才的能力と、たぐいまれなるプロデュース力で、自身を1つのブランドとして作り上げてきた。しかし、のしかかる重圧、過剰な自尊心、仕掛けられた陰謀により、彼女の心の闇は少しづつ広がっていく…、というストーリーが展開される。
最優秀主演女優賞を受賞したケイト・ブランシェットは、オーストラリア・アイバンホー出身。1969年5月生まれ。『アビエイター』(04年)でアカデミー助演女優賞を、『ブルージャスミン』(13年)でアカデミー主演女優賞を受賞。『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズではガラドリエルを演じた。2008年にはシドニー・シアター・カンパニーの共同芸術監督を務めた経歴をもつ。
『TAR』は2023年より全国公開。
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