「2作を一緒に劇場で見たい」の声を受け連続上映が実現!
【興行トレンド】9月16日から『トップガン』4Kニューマスター版と、『トップガン マーヴェリック』が2作連続上映される(一部4K非対応劇場除く)。上映館数は全国329館で、新作の大作並みの公開規模だ。「上映開始当初から、1作目『トップガン』と『トップガン マーヴェリック』の、2作を一緒に劇場で見たいという鑑賞者の声が多く聞かれてきました」(公式サイトより)。ファンの熱い思いに加え、映画館側が集客に期待して329館の上映に結び付いたのだろう。連続上映は1日1回の映画館が多い中、トム・クルーズが来日時に舞台挨拶をしたことで知られるTOHOシネマズ日比谷では、スクリーン1(プレミアムシアター、456席)とIMAXで1日3回連続上映される。
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『トップガン マーヴェリック』の興行を振り返ってみよう。5月29日から公開され、週末興行ランキング1位のスタートを切る。公開3週目の6月11日~12日に『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』に1位を明け渡し2位に落ちたものの、18日~19日に再び1位になり、25日~26日、7月2日~3日も1位。7月9日~10日に『ソー:ラブ&サンダー』に1位を明け渡して以降、『キングダム2』『ミニオンズ フィーバー』『ジュラシック・ワールド 新たなる支配者』『ONE PIECE FILM RED』と新作が公開されるごとにランキングを落としていった。
『ONE PIECE FILM RED』が公開された8月6日~7日は5位。13日~14日も5位だったが、20日~21日は『キングダム2』『ミニオンズ フィーバー』を上回り3位に浮上。27日~28日は4位、9月3日~4日は5位、10日~11日は6位。9月10日~11日は公開16週目にあたるが、ロングランヒットが続いている。
ヒットを支えているのがリピーター客の存在だ。『トップガン マーヴェリック』は通常版に加え、IMAX、MX4D、4DX、ScreenX、4DXScreen、ドルビーシネマと異なるスクリーンでの上映が豊富で、リピーター客が通常版以外を楽しみやすい環境が整っている。
またリピーター客の満足度アップに一役買っているのが入場者プレゼントだ。アニメーション映画では公開後に入場者プレゼントを配布するケースが目立つが、洋画では珍しい。
6月10日からポスターデザインとウマ娘応援イラストが表裏一枚になったミラクルミッションカードを配布したのを皮切りに、7月8日からと22日からの2回、名セリフと人気パイロットたちのコールサインがあしらわれたミラクルミッションステッカー、8月15日から海外版ポスタービジュアルのミラクルミッションステッカーが配布された。
9月11日時点の総興収は123億円。9月は19日(月)と23日(金)の2度祝日があり、映画興行が盛り上がる時期だ。『トップガン』『トップガン マーヴェリック』の2作連続上映の鑑賞料金は3000円(一部の劇場を除く)で、興収は『トップガン マーヴェリック』に加算される。2作連続上映で『ラストサムライ』(137億円)を超えてトム・クルーズ主演作歴代興収1位を狙う。(文:相良智弘/フリーライター)
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