5月13日から24日まで開催される第68回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に是枝裕和監督作『海街diary』が正式出品されることが発表された。
・綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆、広瀬すずが4姉妹演じる『海街diary』の写真集が発売
カンヌ映画祭はベルリン、ヴェネチアと並ぶ3大映画祭の1つ。本年度の審査委員長をジョエル&イーサン・コーエン監督がつとめる。是枝監督作品がカンヌに正式出品されるのは、審査員賞に輝いた前作『そして父になる』(13年)以来2年ぶり。『DISTANCE/ディスタンス』(01年)、『誰も知らない』(04年)を含む4度目のコンペ部門出品となる。
本作は、鎌倉の祖母の残した家で暮らしていた3姉妹のもとに、幼い頃に別れたきりだった父が残した“異母妹”を迎えることになるというストーリー。長女に綾瀬はるか、次女に長澤まさみ、三女に夏帆、異母妹の四女に広瀬すずと、今、人気の女優たちが集結した話題作だ。映画祭の正式上映(上映日未定)に合わせ、現在、是枝監督に加え、綾瀬、長澤、夏帆、広瀬の4姉妹揃っての渡航を調整中という。
今回のカンヌ正式出品決定に、是枝監督は「前作『そして父になる』が僕自身9年ぶりのコンペ出品だったので、今回また選ばれたことは、正直驚きでした。素直に嬉しいです。国際映画祭はゴールではなく、より多くの人々に映画を届ける為のスタートだと考えていますし、中でもカンヌはその出発点としては最高の場所だと思っています。四姉妹と一緒にその始まりを体感できたら、と思います。一見すると、穏やかな春の海のようなこの映画があの場所でどのように受け止められるのか?今から楽しみです」とコメント。
綾瀬は「日本の海街、四季の美しさとそれに見守られるようにそれぞれに悩みを抱えながら、時にぶつかりながらも仲睦まじく暮らしている四姉妹の物語を海外のみなさんにも是非たくさん観て頂きたいです」と述べ、長澤は「是枝監督の作品に呼んでいただけたこと、そして素敵なキャストのみなさんに出会えたことを嬉しく思っております。さらにその作品がカンヌのような映画祭でお披露目されることを大変光栄に思います。四人姉妹の物語を描いた『海街diary』を通して、海外のみなさんにも日本女性の美しさや強さを見てもらえると嬉しいです」と話す。
夏帆は「カンヌ映画祭で『海街diary』が上映されること、大変嬉しく、とても光栄に思っています。鎌倉の美しい四季の移ろいのなか、四姉妹を中心とした女性たちの物語を丁寧に描いた作品です。きっと国籍など関係なく、たくさんのひとに届く作品だと思います。カンヌのみなさんにも楽しんでいただけたら嬉しいです」と話し、広瀬は「自分が出演させて頂いた作品が、海外映画祭に招待されるというのは初めてのことなので、今、正直オドオドしています。こういった機会に、この作品がより多くの方に観て頂けるというのはすごくうれしい気持ちです。改めて、この作品に参加させて頂けて、本当に幸せです」とのコメントを寄せている。
『海街diary』は6月13日より全国公開となる。
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