映画『寄生獣 完結編』初日舞台挨拶が4月25日にTOHOシネマズスカラ座で行われ、主演の染谷将太をはじめ、深津絵里、橋本愛、新井浩文、ピエール瀧、山崎貴監督が登壇した。
本作は、日本マンガ史上最高傑作と呼び声高い岩明均の大人気コミックを、映画『永遠の0』の山崎監督で実写映画化した2部作の後編。人の脳に寄生するパラサイトと、それを排除しようとする人間との壮絶な戦いを描く。
5ヵ月間の撮影を含め、1年半以上『寄生獣』という作品に携わってきた染谷は「最初は(CGなので)何もないところに話しかけていたのに、途中から右手にはミギーが見えるようになった」と作品に深くはまっていく自分を実感したことを語ると「撮影中も、今まで見たこともないような作品になると思っていましたが、上質なエンターテインメントに仕上がりました。時代が変わっても色あせない映画です」と作品をアピール。
そんな染谷に山崎監督は「大きな規模の作品を、この年齢で背負ってくれて、しかもやりきってくれた。ありがとう」と花束を渡す。それだけ制作陣もキャスト陣にとっても大きなチャレンジとなった本作は、4月23日から開催中のイタリア、ウディネ・ファーイースト映画祭コンペティション部門への出品が決定。山崎監督は「日本のコンテンツ力を見せたい」と強い意気込みを語った。
劇中、染谷演じる新一と純愛を繰り広げる里美を演じた橋本は「この映画はグロテスクじゃない。胸がキュンとする青春映画の一面も持っています」とアピールすると「国民全員が見にいけばいいと思っています」と断言し、会場を沸かせていた。
染谷と対峙するパラサイトの田宮良子を演じた深津は「染谷さんからは学ぶことがたくさんありました。演じているという感じがしないぐらい嘘がないので、演じやすかった。今度はもっと目を見て、感情を伝えあえるような作品で共演したい」とラブコール。この深津の発言に「恐れ多いです」と恐縮しきりの染谷だった。
最後に染谷は「有意義で意味のあるプロジェクトに参加できて良かったです」と山崎監督をはじめ共演者に感謝し、感無量な表情を浮かべていた。(text&photo:磯部正和)
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