4月25日に福岡にあるT・ジョイ福岡で、北野武監督17作目となる『龍三と七人の子分たち』の特別舞台挨拶が行われ、北野監督の盟友・島田洋七が登壇しマシンガントークを繰り広げた。
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本作は、引退した元ヤクザのジジイたちが、オレオレ詐欺や悪徳訪問販売でやりたい放題のガキどもと対決する姿をコミカルに描いた痛快娯楽作。
島田は「私この映画に何の関係もないんですよ。出てるわけじゃなし」とぼやくと、「この間、東京で(北野監督に)飲み代を払ろうてもろたんですよ、そしたら『オマエ、九州で喋ってこい!』と言われて……」と突然の登壇の経緯を説明。
2人はB&B(洋七)とツービート(たけし)として1980年代に“MANZAIブーム”を巻き起こし、以降35年以上に渡る大親友。今でも月に1回は食事に行くという仲だ。
本作について洋七は「最初からギャグ満載で、すごく面白かった!それにしても、よく17本も作れるなと。俺なんか『がばいばあちゃん』1本やからね」と『龍三と七人の子分たち』の公開を祝福。
「お笑いの世界にいると映画のネタには事欠かないですよね」と司会に話を振られると「芸人は面白いことをずーっと探しているからね。その集大成がこの映画やと思うね。たとえば競馬場のシーン。あれは昔、横山やすしさんの知り合いの本当の話ですよ。30数年前に大きなレースで“5-5”いう大穴があったんですよ、実際に!」と劇中爆笑シーンの秘話を暴露。
また、かつて8年間ほど北野監督の部屋に居候していたエピソードを披露すると「彼は本当に優しい男。かつて私が仕事がまったくなくなったとき『芸人やめて広島に帰る』と言ったら、『芸人やめるんだったら友だちやめる』と言われた。アイツがいなかったら今の自分はいない。話していて涙が出そうになるので、もうアイツの話はやめるわ」と北野監督の知られざる一面も明かした。
最後に洋七は「映画は大変な力のいる仕事で、それを17本もやるなんて、アイツはすごい!昔、黒澤明さんから彼宛にきた手紙を見たことがあって『映画界は北野君に任す。個性のある映画を作ってください』と書いてあった。ああ、託されているんだなと思いましたよ。今回の映画も非常に面白い映画でした!」と熱いエールを送っていた。
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