女優の貫地谷しほりと俳優の和田正人が、若年性アルツハイマー型認知症をテーマにした新作映画『オレンジ・ランプ』に主要キャストとして起用された。2人は本作のダブル主演を務める。
・『サバカン SABAKAN』原田琥之佑×貫地谷しほりインタビュー
認知症・介護の世界を描き続ける製作陣の最新作
本作は、2017年に公開し、2022年の現在も各地で上映され続け観客動員人数13万人を突破した『ケアニン~あなたで良かった~』をはじめ、『ピア~まちをつなぐもの~』(19年)、『ケアニン~こころに咲く花~』(20年)とやさしい眼差しで認知症・介護の世界を描き続ける製作陣の最新作。実話をもとに認知症と診断された本人と家族の9年間の軌跡をたどる、希望と再生の物語を描く。
只野晃一(和田)は、カーディーラーのトップセールスマンとして活躍していた。妻・真央(貫地谷)と2人の娘とも仲が良く、休みには仲間とフットサルを楽しむなど、毎日が充実していたが、ある日から、お客様やスタッフの名前も忘れるなど自分が想像してなかった症状に見舞われるなど、少しずつ異変を感じるようになる。病院で検査を受けた結果、診断は若年性アルツハイマー型認知症。家族のことを思い、不安に押し潰されそうになる日々。何でもやってあげようとする真央と、日ごとに元気がなくなっていく晃一。しかし、あることをきっかけに妻や本人の意識が変わり、職場や地域の人々の意識も変わっていく…。晃一と家族は、なぜそのような生活を送れるようになったのか。認知症と診断されながらも、夫婦でいかに前向きに生きていくのか描く。
企画協力の丹野智文さんは「今回、私のことが映画になるのは嬉しさと恥ずかしさが入り混じった気持ちです。私の役を和田正人さん、そして妻の役の貫地谷しほりさん、2人とも優しい雰囲気で聞いた時にはよかったと思いました。この映画をとおして、認知症と診断されてからの葛藤やまわりの人たちの関わりから認知症と診断されても笑顔で前向きに過ごす事ができることを知ってもらえると思います。なぜ、9年経っても笑顔で認知症の啓発活動ができているのか、これから認知症の人に接するヒントになると思います。ぜひ、多くの人たちに見てもらいたい映画です」と語っている。
『オレンジ・ランプ』は2023年より全国ロードショー。
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