高校生の頃『バタリアン』をきっかけにどっぷりとB級映画にハマってしまい、「このままゾンビ映画ばかり見ていたらバカになるんじゃないか……」と一時本気で悩んでいた時期も。あれから10数年、結婚や出産と順調な人生を邁進中の友人を横目に今じゃ開き直って見ていますが、何か!? 今週はそんな犠牲者(仲間)が増えそう〜な予感のするゾンビ映画『Zアイランド』がいよいよ公開! ほかにもリーアム・ニーソンの渋さ光る『ラン・オールナイト』や、人は外見じゃ分からないとつくづく感じる『モンスター 変身する美女』など5本を紹介です。
『Zアイランド』5月16日公開
〈宮川大輔“ゾンビ”が爆走!〉
ゾンビといえば、人を食らうおぞましさや愛する人が異形の者になる悲しさ、終末的世界観の中で感じるカタルシスなどでホラーやヒューマンドラマ、アクションにコメディーと幅広いジャンルで愛されているテーマ。そんな世界に『サンブンノイチ』などで快進撃を続けている品川ヒロシ監督が放つのは“走る”エンタメ系ゾンビ映画だ。とある島を舞台に勃発したヤクザとゾンビの戦を、笑いあり涙ありで展開。哀川翔を筆頭に鶴見辰吾や窪塚洋介ら実力派キャストがはじけるほか、「エリマキトカゲ」をイメージしたという宮川大輔のゾンビランは抱腹絶倒もの!
『ラン・オールナイト』5月16日公開
〈戦う親父リーアム・ニーソン、今度は追われる側に〉
『96時間』のリーアム・ニーソンが追われる殺し屋を熱演。マフィアのボスの息子を殺してしまったことから、組織や警察らに狙われ、息子と共に手に汗握るスリリングな逃亡劇を繰り広げる。『96時間』では、ある男から誘拐された娘の情報を聞き出すべく、その男の妻の腕に弾をぶちこむシーンでダーティーな魅力を炸裂させたニーソン。本作でも殺し屋という危険な雰囲気を放ちつつ、追う側から追われる側に、娘から息子にと『96時間』ファンには設定の違いも楽しめる。組織のボス役がエド・ハリスっていう時点で「やばい、逃げなきゃっ」って感じだし、なんたってニーソンの銃さばきがかっこいい!
『モンスター 変身する美女』5月17日公開
〈恋も映画も中身が大事〉
大小少なかれパートナーに不満を持っている人は多いはず。そりゃ人間だもの、当然です。でも、そんな悩みも吹っ飛ばしてくれる異色のラブロマンスが登場。失意の青年が恋したミステリアスな美女は、なんとモンスターに姿を変えながら2000年以上も生きているという事実が発覚。この重すぎる秘密にさてどうするか? 人と異形の者の恋といえば、ジョニー・デップの『シザーハンズ』や、悲しい運命をたどる『キャット・ピープル』、クロエ・グレース・モレッツ主演でリメイクもされたヴァンパイアの少女(?)と少年の恋を描いた『ぼくのエリ 200歳の少女』など人気のテーマ。今回はヒロインのビジュアルも「ザ・モンスター」だけに、「愛」だけで乗り越えられるかハードルが高い!?
『ゼロの未来』5月16日公開
〈テリー・ギリアムの世界観が展開〉
『イングロリアス・バスターズ』や『ジャンゴ 繋がれざる者』の怪演で注目を集め、今年公開の『007 スペクター』にも出演するクリストフ・ヴァルツが、『未来世紀ブラジル』などのテリー・ギリアム監督とタッグ。人がコンピューターに依存するようになった近未来を舞台に、人間らしさを無くした天才プログラマーがある女性との出会いで運命を変えていくさまを描く。独特の近未来を描くことに定評のあるギリアム監督が生み出す、秋葉原にインスパイアされたという世界観は一見の価値あり。
『殺し屋チャーリーと6人の悪党』5月17日公開
〈サイモン・ペッグがクールな殺し屋を熱演〉
浮気はする方が悪いのかされる方が悪いのか。する方が悪いに決まっているが、その仕返しが殺しというのだから愛は痛い。で、そんな殺しの依頼を受けた殺し屋を中心に、借金を抱えた歯科医夫婦やら悪徳警官やら金と欲望に目がくらんだ“悪党”たちが入り混じった攻防戦が展開。『ホットファズ』のコミカルな演技や『ミッション:インポッシブル』シリーズでトム・クルーズの頼れる仲間を演じるサイモン・ペッグが、全身黒づくめのスーツにヒゲ面でクールな一面を披露!
(文:中村好伸)
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