(…前編より続く)
○【5位予想】『愛を積むひと』
エドワード・ムーニー・Jr.の小説「石を積むひと」を映画『武士の献立』の朝原雄三監督で映画化。佐藤浩市&樋口可南子という実力派俳優たちが、家族の絆や夫婦の愛をしっとりと描く。
現在開催中の「第18回上海国際映画祭パノラマ部門」に正式招待されるなど、話題を集めている本作。近年の佐藤浩市主演作の数字を見ると、『人類資金』(13年、松竹)が全国260スクリーンで動員8万人、興収1億700万で4位、『草原の椅子』(13年、東映)が全国207スクリーンで動員3万人の7位という結果。
上映館数は約240。6月8日には「新婚さん限定試写会」を行うなど、地に足がついたプロモーション活動を展開し、ターゲットは明確。ロケ地、北海道・美瑛町の美しい景色と心温まるヒューマンストーリーで、派手さはないものの支持層は多いだろう。5〜7万人ぐらいの動員を期待。
・【週末シネマリサーチ 】(前編)30年ぶりの『マッドマックス』シリーズ最新作! 10万人の壁は突破できるか!
▲【8位予想】『攻殻機動隊 新劇場版』
人気アニメ『攻殻機動隊』の劇場公開版。以前に劇場上映された『攻殻機動隊ARISE』シリーズをオリジナルストーリーで展開する。
上映館は約100館。『攻殻機動隊ARISE』シリーズは小規模公開ながら、過去、ベスト10に顔を出すこともある優良コンテンツだ。ファン待望のオリジナルストーリー。公開規模数を凌駕する爆発力があるのがアニメーション映画。5万人以上の動員も十分期待できる。
△【9位予想】『呪怨 −ザ・ファイナル−』
人気ホラーシリーズ『呪怨』のファイナルを飾る作品。前作で失踪した小学校教師の妹・結衣の消息を探るために、奔走する姉・麻衣の悲劇を描く。
日本国民が選ぶ“最も怖い映画シリーズ”の1位に選ばれるなど、ホラーファンの注目度が高い作品。前作の『呪怨〜終わりの始まり〜』は全国122スクリーンで公開され、動員6万5000人を集めた。
本作は約140館での上映。平愛梨&桐山漣が呪いに翻弄されるカップルをつとめる。プロモーションでは、平が大の怖がりをアピールするなど“恐怖”を強調。シリーズ“ファイナル”という触れ込みも動員の一役を担うだろう。
(文:磯部正和/映画ライター)
磯部正和(いそべ・まさかず)
雑誌の編集、スポーツ紙を経て映画ライターに。基本的に洋画が好きだが、仕事の関係で、近年は邦画を中心に鑑賞。本当は音楽が一番好き。不世出のギタリスト、ランディ・ローズとの出会いがこの仕事に就いたきっかけ。
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