既に年内のイベント上映が告知されている『サイボーグ009』と『デビルマン』が、10月に『サイボーグ009VSデビルマン』として期間限定上映されることがわかり、その特報が解禁となった。
『サイボーグ009』は、1964年7月19日に少年キングで連載がはじまって以来、各雑誌に30年以上に渡って連載された、マンガ家・石ノ森章太郎のライフワークとなった作品。009(ゼロゼロナイン)の島村ジョーをはじめとする9人のゼロゼロナンバーサイボーグたちが、悪の組織により戦争のための人間兵器として改造手術を受けながらも、組織を脱出し、世界から争いをなくすために戦うというストーリーだ。
一方の『デビルマン』は、1972年に週刊少年マガジンで連載が開始された永井豪によるマンガ作品。連載と同年にテレビアニメ化され、NET(現テレビ朝日)系列で放送された。悪魔の力を手に入れた主人公・不動明が襲い来るデーモンと戦うという設定はマンガ・テレビアニメに共通するものの、アニメではデビルマンがヒロインを守るために敵と戦う、勧善懲悪ものとなっている一方、マンガでは神や悪魔といった存在を通して人間とは? という大きな問いを投げかける作品となっている。
監督をつとめるのは『サイボーグ009 THE CYBORG SOLDIER』を手がけた川越淳。1人ひとり異なる能力を持つ9人の戦士と、悪魔の力と正義の心をもつ1人の男との、誰もが予想しなかった闘いが実現する。
この映画に永井は「石ノ森章太郎先生のアシスタントをしていた時代に、私は『サイボーグ009』の背景を描いていた。そしてこの度、私の“デビルマン”と“009”が戦い合うというアニメ企画が持ち込まれた。『キャラが水と油なのでは?』と、当初私は危惧したが、出来上がりを見てビックリ! ややセンチメンタルでシックな“009”と、クール&ドライ&ハードな“デビルマン”が、それぞれのムードや持ち味を壊さず、思う存分ぶつかり合い、見事な調和を見せるアニメになっていたのだ。これはもう、川越監督をはじめとするスタッフとキャストの皆様の努力に感謝するしかない。まだ一話目しか見ていないが、『早く続きが見たい!」と興奮して叫んでいる私がいた」とのコメントを寄せている。
『サイボーグ009VSデビルマン』は10月に新宿バルト9ほかにて2週間限定イベント上映される。
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