『愛を積むひと』が6月20日に公開となり、丸の内ピカデリー1で行われた初日舞台挨拶に、佐藤浩市、樋口可南子、北川景子、野村周平、杉咲花、吉田羊、柄本明、朝原雄三監督が登壇した。
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本作は第2の人生を大自然に包まれた美しい土地で過ごそうと、東京下町の工場をたたみ、北海道に移り住むことを決意したひと組の夫婦・篤史と良子の姿を描いた感動作。瀟洒な家を手にいれ、ささやかながらも豊かな生活を満喫する2人だが、実は良子は以前から病を抱えており、やがて、最期のときを迎えてしまう。悲しみに打ちひしがれる篤史だが、ある日、そんな彼のもとに良子からの手紙が届く、というもの。
夫の篤史役を演じた佐藤は、「撮影・プロモーション期間を樋口と2人で一緒に駆け抜けてきたが、公開初日を迎えて、改めて思うことはあるか」との質問に、「撮影中はそんなに話をしなかったので、プロモーションでたくさん話して、樋口さんのことをよく知りました。樋口さんと作った夫婦の形を映画で見ることができ、今日この場で同じ気持ちで立てていることを幸せに思います」と回答。
妻の良子を演じた樋口も、同じ質問に「宣伝では、浩市さんの方がはるかに多くの取材を受けていらっしゃって、申し訳ないくらいでした。撮影中も取材でも浩市さんについていけば大丈夫と安心して臨めました。そして、取材中にたまに出てくる奥様の話を聞いて、奥様のことを本当に愛していらっしゃるんだなと感じました」と答えた。
この日は父の日を翌日に控えているとあって、劇中で父娘を演じた北川から佐藤へ、杉咲から柄本へ、ラベンダーの花束が手渡された。さらにサプライズで、佐藤の実の妻からの手紙が届き、それを劇中で妻を演じた樋口が代読する演出も。
これには佐藤もビックリしたようで、樋口から手紙を奪おうとする場面も。そうした中、樋口が「浩一さん、心臓が飛び出るくらいビックリしていることと思います。すみません。私はこの作品を見るのが今日で3回目、きっとまた、客席で号泣していると思います」と読み始めると、一転、神妙な面持ちに。
「結婚した当初、体が丈夫でない私は、自分が死んだら保険金で好きな映画を作ってねとあなたに言ったことがありました。もちろん当時はまだ若く、死という存在が遠くにありました。でも自分が、浩市さんよりも先に逝ってしまうような気がしたのは本当です。今の私は違います。篤史さんと似ていて役者の仕事しかできない浩市さん、あなたを残して旅立つことは、家族はもちろん、事務所のマネージャーさん、映画関係のみなさまに、とてつもないご迷惑をおかけすることになり、それを思うと、とても先に逝くことなどできません」
「23年前に浩市さんからいただいたお手紙にあった『僕は一生あなたの味方です』という言葉を今も忘れません。私の一番の味方は浩市さんです。だから、どんな困難も乗り越えていきます。浩市さん、私は浩市さんを一人にしないように、浩市さんよりも一日でも長く生きることを約束します」などと読み上げた。
これに佐藤は「暑いから汗かいちゃって。ホントね(笑)」と涙を汗のせいにすると、「可南子さんが泣くことないでしょ(笑)」とコメント。妻からの手紙には「字って、違う気持ちの伝わり方があるので、とてもありがたいですよね」と感動した様子。
最後に樋口は「本番はこの程度の涙でよかったです。今朝このサプライズのお話を聞いて、先に読ませていただいたときは本当にいい手紙で、メイクしながら泣きました」と話し、佐藤は「まさか、こんな姑息なことを(本作の)宣伝部が考えるとは思わなかったので、不覚をとりました(笑)」と語っていた。
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