園子温監督最新作『ラブ&ピース』のジャパンプレミアが6月24日に新宿明治安田生命ホールで行われ、園監督をはじめ、主演の長谷川博己、麻生久美子、西田敏行が登壇した。
本作は、ロックミュージシャンを目指していたが挫折し、今は同僚にいじめられながらも、うだつのあがらない毎日を過ごしているサラリーマンの鈴木良一(長谷川博己)が、ある日、デパートの屋上で一匹のミドリガメと目が合い購入するも、同僚にからかわれトイレに流してしまうところから展開していくストーリー。園監督が怪獣特撮映画の要素も取り入れた、愛溢れる作品だ。
完成作を見た感想を聞かれた長谷川は「最初、見たときは『演技やり過ぎちゃったかな』と少し後悔しましたが、冷静になって再度作品を見たとき、無意識に訴えかけてくる感動がありジーンときました。大人になるにつれて、鈴木良一という人間が成長して駆け上がっていくにつれて失うものもある。それを取り戻したい、けど取り戻せない、そんな気持ちがジーンきたのかな」とコメント。
すると園監督は、長谷川の“やり過ぎちゃった”発言に対し「全然!」と言ってのけ、「殻を何枚も何枚も破り捨てて、普通5年程かかることをたった1秒でやってのけた。すさまじい演技です!」と長谷川の“開花”を高評価。
麻生は「亀がとにかく可愛くて、とっても温かい気持ちになりました。園監督のメッセージが、直球でビュンビュンと投げられているような作品で、なんだかよくわからないけど感動して、気づいたら泣いている。パワーがあって、エネルギッシュなんだけど構える必要もない。とてもいい作品だなと思いました」と話し、西田も「ピュアな気持ちになれました。『物を大事にしろよ!』って言われているようで、とても優しい映画です」と語った。
そんな西田のコメントを受け、園監督は「西田さんが(完成作を)見た日の深夜に長谷川くんから電話がかかってきて、『今西田さんと飲んでいるから来ませんか」と電話があり、行ったら西田さんが『すごくよかった。良すぎて飲んだんだ』と。最高だなと思ったし、嬉しかったのを覚えています」と振り返った。
また、本作が初共演となった長谷川と麻生は、「互いに印象に残っていることは?」との質問に、長谷川は「麻生さんはすごい笑い上戸。(2人で)やるほど面白くなっちゃって。2人とも地味な役だから笑ってはいけない役なのに」と明かし、麻生も「監督が飛んできて『今笑ったでしょ。笑わないで!』と注意されました」と撮影現場を思い出しながら楽しそうに歓談。これには1人のシーンが多かった西田が「いいなぁ。笑える現場だったんだ。俺。そんなことも知らないんだ。絡みなかったから」と悲しげにボヤき、会場の笑いを誘っていた。
『ラブ&ピース』は6月27日よりTOHOシネマズ新宿ほかにて全国公開となる。
・園子温監督作『ラブ&ピース』が北京国際映画祭コンペ部門に正式出品!
・園子温監督最新作に主演の長谷川博己「新たな一面を引き出してもらった」
・[動画]『ラブ&ピース』主題歌RCサクセション「スローバラード」
・[動画]『ラブ&ピース』特報
PICKUP
MOVIE
INTERVIEW
PRESENT
-
ダイアン・キートン主演『アーサーズ・ウイスキー』一般試写会に10組20名様をご招待!
応募締め切り: 2025.01.04 -
齊藤工のサイン入りチェキを1名様にプレゼント!/『大きな家』
応募締め切り: 2024.12.27