バレンシアガ、ドリス・ヴァン・ノッテン…ペドロ・アルモドバル監督がこだわりぬいた衣装の数々
ジャン・コクトーの戯曲を翻案したティルダ・スウィントンの一人芝居
ペドロ・アルモドバル監督最新作『ヒューマン・ボイス』より、ハイセンスなファッションとインテリアの数々が登場する場面写真を一挙紹介する。
・こだわりぬいたファッションとインテリアの数々が登場する場面写真はこちら!
ペドロ・アルモドバル監督作『パラレル・マザーズ』と同日11月3日に公開となる本作は、フランスの芸術家ジャン・コクトーの名作戯曲「人間の声」を翻案し、初めて全編英語劇に挑戦した、ティルダ・スウィントンの一人芝居で魅せる30分間の短編作品だ。
本作には、アルモドバル監督がこだわりぬいたインテリアとファッションが随所にちりばめられている。ファッションに関しては、わずか30分の中で6回以上も衣装を変更。その衣装の大半は、デムナがデザインした「バレンシアガ」のものだ。
オペラのプロローグを思わせる冒頭のクレジット前には、監督のお気に入りのトマトレッドの色合いが含まれるドーム型ドレスを着用したティルダが登場する。これはバレンシアガのクリノリンドレス(2020年春コレクション)である。
さらにハードウェア店で着用された男性的な単色のターコイズ色のスーツ(バレンシアガ2020リゾートコレクション)。劇的な最終シーンの直前に選ぶ、金のラメパンツと黒い革のジャケット(ドリス・ヴァン・ノッテン)。監督独自の色彩感覚で構成された豪華なスタイリングにより、幻想的な世界が作り出されている。
衣装を担当したソニア・グランデは、「監督は退屈でありふれた服が嫌いです。彼は大変グラフィックでセンスが良いです。キャラクターがファッションで非常に間違った生活を送っている場合でさえも、異常にこだわります」と明かす。衣装の変更頻度は「キャラクターの考え方と行動の根本的な変化、自尊心の回復、より力強いパンクな女性」を象徴することを意図している。
また、美術監督のアンチョン・ゴメスは、「監督にとって、色使いは常にもう1つの物語の登場人物であり、本作において必要不可欠でした」と話す。今回の舞台は映画撮影用のサウンドステージの中に組み立てられた一室だが、この風変わりなセットに命を吹き込むために趣向を凝らしたという。
絵画に関しては、寝室にあるアルテミジア・ジェンティレスキの「眠れるヴィーナス(ヴィーナスとキューピッド)」以外、ほぼすべて監督自身の作品や私物だ。その中の一点をプレゼントされたティルダは、「背面にメッセージを書いて贈ってくれました。驚くほどの寛大なプレゼントで、現在は私の自宅で誇らしげに飾っています。見るたびに純粋な喜びの衝撃を与えてくれます」と話した。
『ヒューマン・ボイス』は11月3日より劇場公開される。
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