大ヒットシリーズの最新作『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』プロモーションのため来日中のトム・クルーズとクリストファー・マッカリー監督が8月2日、都内で行われた記者会見に出席した。通算21回目の来日となるクルーズは「日本を舞台にした作品も撮りたいけれど、そのためにはいくつかのビルから飛び降りたり、いくつかの道路を封鎖しなくちゃいけないね。許可が下りるかな」と茶目っ気たっぷりに語った。
・『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』トム・クルーズ来日会見その他の写真
本作は、クルーズ主演の『ミッション:インポッシブル』シリーズ第5弾。彼が演じるイーサン・ハントが在籍するスパイ組織「IMF」が解体の危機に陥るなか、仲間とともに史上最難関のミッションに挑む姿を、壮大なアクションとともに描く。全米では7月31日に公開を迎えると、週末3日間の興収で5600万ドル(約67.2億円/1ドル120円換算)を稼ぎ出す、シリーズ最高のスタートを切った。
クルーズは「素晴らしいスタートに満足しています」と笑顔を見せると、長く続くシリーズがこれだけ人々に愛されていることに「毎回、生徒になったつもりで映画作りを学んでいます。知っている限りの技を駆使して、ストーリーテリング、フィルムメイクに挑んで、質の良い娯楽を提供できればと思っています」と貪欲な姿勢を見せた。
本作予告編では、クルーズがエアバスに飛び乗るというアクションシーンが話題になっているが、スタントなしで行われたシーンについて質問が及ぶと「『恐怖を感じない』と自分に言い聞かせてやっています」と壮絶なアクションへ臨む心構えを述べ、ワンシーンの準備のために3ヵ月の時間を要したことを熱く語った。そんなクルーズの姿に、マッカリー監督は「あれはジョークのつもりでアイデアを出したんだよ」と裏話を披露し会場を沸かせていた。
53歳になるクルーズだが、作品への熱い思いや、映画を楽しみにしているファンへの「神対応」とまで言われる姿勢は変わらない。「4歳の時に映画を作りたいと夢を持ったのですが、それが叶ったことへの感謝は絶対に忘れられないんです」と述べると「映画作りはプレッシャーの塊ですが、そんな状況の中、自分を極限まで追い込むことが好きなんです。人を楽しませる仕事に就けているということは、すごくうれしいことなんです」としみじみと語っていた。(text&photo:磯部正和)
『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』は8月7日から全国公開となる。
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