熟年女優は動物愛護に熱心? エルメスに抗議のバーキンに、ツイッター炎上のミア・ファーロー
80年代から入手困難な超人気バッグだった「エルメス」のバーキン。高級な皮革と職人の手仕事で一級品の中でも特に貴重なワニ革を使用した「バーキン・クロコ」をめぐって、商品名の由来となった女優のジェーン・バーキンが自分の名前の使用を中止するよう、エルメス社に要望していることが明らかになった。
動物愛護団体「PETA」がアフリカのジンバブエとアメリカ・テキサス州にあるワニの養殖施設の劣悪かつ残酷な環境、革へ加工する工場がエルメス社と取り引きがあることを伝える動画を制作、それを見たジェーンが、「バーキン・クロコ」の製造過程がワシントン条約の国際基準に達するまで、自身の名前を使わないでほしいとエルメス社に要請した。
世界中の動物愛護活動家たちから歓迎されたジェーンの行動に、賛同を示しているのが、彼女と同世代のセレブたちだ。まずは、かつてマリリン・モンローと並び称されるセックス・シンボルだったブリジット・バルドー。1973年に女優を引退し、動物愛護運動に打ち込んできた彼女は「遅かったけれど、何もしないよりまし」とジェーンの行動を支持した。
この2人には浅からぬ因縁がある。セルジュ・ゲーンズブールとの間に娘のシャルロット・ゲンズブールをもうけ、名曲「ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ」をデュエットしたジェーンだが、実はこの曲、作曲時にセルジュが不倫中だったブリジットのために書いたもの。ブリジットとのデュエットも録音されたが、彼女側からリリースを拒否されたことで破局、直後に出会ったのがジェーンだった。
もう1人、ジェーンの行動を支持しているのがアメリカの女優、ミア・ファーロー。人道支援や政治的発言も多い彼女は動物愛護にも熱心で、ジェーン・騒動についても先月29日にニュース記事をシェアし、賛同を表明した。彼女は同時に、先月下旬に発覚したアフリカ・ジンバブエの国立公園で人気者だった野生のライオン、セシルをアメリカ人医師が趣味の狩猟で殺害した事件にも強く反応。自身のツイッター・アカウントに医師の連絡先を書き込んだ。連絡先は医師の自宅ではなく勤務先だったが、個人情報を拡散させたことで、逆に彼女に批判が寄せられて炎上状態に。問題のツイートは削除したが、自身の正義を主張する姿勢は揺るがず、3年前に物議を醸した、不動産王ドナルド・トランプの息子2人がハンティングで仕留めた獲物と記念撮影した画像を再投稿するなど、今も自らの意見を連投中している。
一方、「バーキン・クロコ」騒動発覚直後にエルメス社はテキサス州の施設の調査を開始したと発表。合わせて、同施設はエルメス社所有ではなく、そこで生産されているワニ革(アリゲーター)はバーキンには使用されていないと主張している。
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