本木雅弘が『永い言い訳』で、『おくりびと』以来となる映画主演!

本木雅弘(左)、竹原ピストル(右上)、深津絵里(右下)
本木雅弘(左)、竹原ピストル(右上)、深津絵里(右下)

『ゆれる』『ディア・ドクター』『夢売るふたり』の西川美和監督が、直木賞候補となった自らの書き下ろし小説を映画化する『永い言い訳』。この作品で本木雅弘が、『おくりびと』以来となる映画主演をはたすことがわかった。

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本作は、長年連れ添った妻・夏子を突然のバス事故で失った、人気作家の津村啓こと衣笠幸夫が主人公。夏子との間に既に愛情と呼べるものはなく、悲しみを演じることしかできない幸夫は、ある日、同じ事故で亡くなった夏子の親友の遺族と出会う。妻の死に憔悴したトラック運転手の父親と、母を亡くした幼い兄妹。幸夫は自分でも理由がわからぬまま、その家へ通い、兄妹の面倒を見ることを申し出る。

突然家族を失った者たちは、どのように人生を取り戻すのか? 人と人との「別れと出会い」を鋭くも優しい眼差しで描いた感動作だ。

主人公の作家・津村啓こと衣笠幸夫を本木が、幸夫と同じように事故で妻を亡くしたトラック運転手の陽一をミュージシャンの竹原ピストルが、幸夫の妻・夏子を深津絵里が演じる。深津と本木との共演は『最高の片思い』(95年)以来21年ぶりとなる。

今回の役に本木は「おそらく誰もが、小説『永い言い訳』を読むと、内視鏡で心の奥を覗かれたような恥ずかしさと共に、これは自分のことが書いてある!と、思うでしょう。そして、“愛するべき日々に愛することを怠ったことの代償は小さくない”……という言葉を噛みしめることになるのです。

西川さんは、小説と映画は別物、切りはなして考えていると仰っていますが、自分は、この小説の味わいに翻弄され悦びを得たひとりとして、読者の期待も裏切らない作品に仕上げたいという思いで努力しています。女性監督にお世話になるのは初めてですが、すでに春編、夏編の撮影を終え、監督の的確な指示に答えるべく鞭打たれた興奮から抜けられず、少しの毒と、温かみのある西川演出にハマっています。

妻役の深津絵里さんとは21年ぶりの共演になり、年を重ねても変わらぬ透明感に神秘を感じています。陽一役の竹原ピストルさんは、役以前に原石としての人間力が上等過ぎて嫉妬するばかりです。加えて、子役の2人の眩しい存在感にモ〜タジタジです。

いずれにしても、映画として何処に辿り着けるかは未知ですが、この物語は、僕が演じる幸夫だけのものではなく、いびつで、愛おしい、自分達に向けられた人間讃歌なのです」と語っている。

『永い言い訳』は2016年秋より全国公開となる。

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