若年性乳がんと恋愛テーマに、母娘の切実な思い描く話題作 初主演・吉田美月喜は監督の温かさに感謝
吉田美月喜が主演作『あつい胸さわぎ』の東京国際映画祭での上映に出席。まつむらしんご監督と共に舞台挨拶に登壇した。
・初恋の胸の高鳴りが、いつしか胸さわぎに…母と娘の幸せな日々が乳がん再検査通知により暗転
吉田美月喜は胸いっぱい、まつむら監督は「涙腺がやばいな」
演劇ユニット iaku の横山拓也の傑作舞台が原作であり、“若年性乳がん”と“恋愛”をテーマに、揺れ動く母娘の切実な思いを繊細さとユーモアを持って描きだす本作。主人公・千夏を吉田、そして千夏の母親役を常盤貴子が演じ、奥平大兼、前田敦子、佐藤緋美などフレッシュ&実力派キャストの共演が話題を呼んでいる作品だ。
客席は満席の中、舞台挨拶が始まると吉田は凛とした様子で登壇。約3年間の制作期間を経て本日を迎えたまつむら監督は、「ようやくお客様に見ていただけます。幸せな気持ちです」と胸いっぱいといった感じで今の心境を語った。
24日に行われた東京国際映画祭レッドカーペットについて、吉田は「映画祭は、私の中で一つの目標であり憧れだったので、(レッドカーペットを)歩けたこと、すごく感動しました。そして後で映画祭の映像を見返すと、私がサインを書いているときに、監督がずっと後ろから見守ってくれていたんです(笑)。撮影のときも撮影が終わった今も、そんな監督の、寄り添ってくれる温かさがあったおかげで、この作品があるんだな、と改めて思いました」と監督への思いを語った。
まつむら監督は、「ずっと(吉田の)お父さんのような気持ちでした(笑)。初主演ということで、彼女が輝ける場所に連れて行きたいな、と思いながら映画を作っていたので、それが実現できて感慨深かったです」と映画祭での上映を喜ぶ。
本作が初披露となる心境を聞かれると吉田は、「今日は私も皆さんと一緒に見させていただくのですが、この場に立ち合うことができてすごく嬉しいです。そして、原作である舞台のファンの方もいらっしゃると思うのですが、その方たちが映画を見てどう思っていただけるのか、緊張半分、楽しみでもあります」とコメント。
また、撮影中の印象的なエピソードを聞かれた吉田は、「和歌山での撮影だったのですが、本当にあたたかい場所で、地元の方も応援してくださったのが、深く印象に残っています」と振り返った。
さらにまつむら監督は、「ワールドプレミア上映ということで、信じられないくらい緊張しているのですが、この3年間、この映画を見ていただくために毎日一日も休まずに全力でやってきました。あ、ちょっと涙腺がやばいな…。是非楽しんでいただきたいです。と、目頭を熱くしながらこの作品にかける思いを語った。
『あつい胸さわぎ』は2023年1月27日より全国公開。
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