水谷豊を父に、伊藤蘭を母にもつ注目の若手女優・趣里(しゅり)。彼女主演の『東京の日』が10月31日より渋谷ユーロスペースほかにて全国順次公開されることがわかった。
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本作は、東京のカレーが美味しいと評判のカフェでアルバイトする優柔不断な男・本田祐介(28歳)の前に、ある日、スーツケースに全財産を詰め込み、勢いだけで上京してきたワケあり女、アカリ(23歳)がやってくるところから幕を開ける。住む場所も仕事のあてもないアカリに「よかったら、うち来る?」と優しく声をかける本田。はたして、これは恋の始まりなのか? それともつかの間の共同生活か? と、恋愛経験者なら誰しもが身につまされる、痛くて情けなくてリアルで愛おしいラブストーリーだ。
趣里が演じるのは主人公のアカリ。映画『おとぎ話みたい』(山戸結希監督/14年)で、全身全霊で踊る少女役が業界内外で絶賛された彼女が、本作では強い意志を秘めた若い女性を、時に可憐に時に大胆に演じる。
アカリが出会うカフェ店員の本田役には、『君に届け』(10年)など数々の青春映画に出演する佐々木大介。一貫して受け身でありながら女たちの心にスルリと入り込む優柔不断なダメ男を、素だとしか思えないほど自然体に演じる。
また、初々しい2人を温かく見守る人生の先輩役として、日本映画の名だたる巨匠に愛されてきた香川京子も出演。アカリが助けを求めて訪れるスナックのオーナーとして、主人公たちに重要な助言をする役どころを演じている。
メガホンをとったのは、学生時代に撮った『人コロシの穴』がカンヌ国際映画祭で上映されるなど、早くからその才能を注目され、2008年に西島秀俊・加瀬亮出演の『東南角部屋二階の女』で商業映画デビューをはたした池田千尋監督。この秋にはもう1本の監督作『先輩と彼女』も全国公開され、また黒沢清監督の新作『クリーピー』の脚本を手掛けるなど、今もっとも期待を集めている30代の監督だ。
本作は、その池田監督が「これを撮らなければ前に進めない」という覚悟で作り上げたオリジナル企画となっている。
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