【今週見るならこの映画!】アル・パチーノにビル・マーレイら熟年俳優が目白押し! あの猫も登場!!

『Dearダニー 君へのうた』
(C)2015 Danny Collins Productions LLC
『Dearダニー 君へのうた』
(C)2015 Danny Collins Productions LLC

今週はアル・パチーノ(75歳)をはじめ、ビル・マーレイ(64歳)やピアース・ブロスナン(62歳)など、還暦を超えた名優たちの出演作に注目。パチーノが自身の出演作を見て初めて泣いたという『Dearダニー 君へのうた』や、ビル・マーレイの偏屈老人ぶりが楽しい『ヴィンセントが教えてくれたこと』、近年いぶし銀な魅力も発揮するピアース・ブロスナンの『クーデター』など、ベテラン俳優たちの妙演を楽しもう! 番外編におばあちゃん猫のかわいすぎる『猫侍 南の島へ行く』も加えた4本を紹介です。

『Dearダニー 君へのうた』9月5日公開
〈パチーノ、自身の出演作で初めて涙〉
名優アル・パチーノが主演をつとめ、「自分の出た映画を見て初めて泣いた」という人間ドラマ。人生も晩年にさしかかり、生活に不自由はしないもののどこか空虚感を感じていた老アーティストが、ある日43年前にジョン・レノンがまだ新人だった頃の自分に送ってくれていた手紙を発見。その手紙に励まされて人生を見つめなおしていく姿を描く。パチーノいわく本作のオファーは予想外だったそうだが、「『ゴッドファーザー』でそういうことは経験済みだ。私がマイケル・コルレオーネ役に相応しいなんて、私自身でさえ思わなかった。(今回も、監督は)僕がこの役にピッタリだという理由か何かを見出したのだろう」とのこと。

『ヴィンセントが教えてくれたこと』 9月4日公開
〈『ゴーストバスターズ』も楽しみ〉
口を開けば毒舌、趣味は競馬、そして大の酒好き。そんな気難しい老人・ヴィンセントと、隣に引っ越してきた気弱な少年との交流を描いた人間ドラマ。最初はちょっとクセのあるヴィンセントに苦手意識を持っていた少年だったが、老人の優しい一面を知ったことから友情が芽生えていく。本作のギャップある老人を味わい深く演じたビルはもちろん、リブート版の『ゴーストバスターズ』にも出演すると報じられており、そちらも楽しみ!

『クーデター』 9月5日公開
〈ブロスナン、還暦超えても大ハッスル〉
オーウェン・ウィルソンが主演をつとめ、異国の地でクーデターに巻き込まれ暴徒から命を狙われる一家の逃走劇を描いたサバイバル・スリラー。クーデターの真相を知る旅行者として、『ワールド・イズ・ノット・イナフ』など5代目ジェームズ・ボンドでおなじみセクシー俳優のピアース・ブロスナンが出演。『スパイ・レジェンド』ではいぶし銀なスパイに、公開を控えている『サバイバー』ではテロリストに扮するなど渋さも加わって活躍中のブロスナン。息子でモデルとしても活躍しているディラン・ブロスナンのイケメンさも話題だが、まだまだ息子には負けられない!?

『猫侍 南の島へ行く』 9月5日公開
〈猫好きにはたまらない! 北村一輝&猫の黄金コンビにうっとり〉
最後は番外編としておっとりキュートなおばあちゃん猫が出演する『猫侍 南の島へ行く』をチョイス。強面浪人と猫のコンビに癒される人が続出したテレビドラマ『猫侍』の劇場版第二弾だ。主人公の斑目久太郎(北村一輝)は愛猫の玉之丞と共に仕官の口を求めて土佐を目指すが、乗った船が嵐に巻き込まれて異国の地に流されてしまう。玉之丞を演じた女優猫のあなごは17歳で、人間でいうと80歳前後というおばあちゃん猫。そんな玉之丞を懐に入れて殺陣を行うおなじみのシーンでは、北村があなごを驚かせないために極力上下運動をしないように気を付けたという愛情たっぷりのエピソードもあったそうだ。

(文:中村好伸)

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