瀬戸康史、モントリオール映画祭で完璧なフランス語披露／主演映画『合葬』

2015.09.04

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第39回モントリオール世界映画祭のワールド・コンペティション部門に正式出品された柳楽優弥と瀬戸康史主演作『合葬』。この映画が現地時間9月3日（日本時間4日）にモントリオールで記者会見とプレミア上映会が行われ、主演の瀬戸と小林達夫監督が参加した。

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本作は、漫画雑誌「ガロ」で連載され、日本漫画家協会賞優秀賞を受賞した杉浦日向子の同名漫画を映画化。幕末、将軍の警護のため結成された「彰義隊」を舞台に、時代に翻弄される若者たちの青春を描いた作品だ。

現地で行われた記者会見で「この映画には3人の若い侍がでてきますが、現代の若者に通ずるものがあるのでしょうか？」と聞かれた瀬戸は「柳楽優弥さんが演じた極（きわむ）という人物は、みんなが思う“THE SAMURAI”で、自分の仕えている人のため、自分の志のために真直ぐに生きている人物。一方、僕が演じた柾之助（まさのすけ）は、現代人に一番近い考えを持っている人物。自分の居場所を探しながら、日々迷い、悩み……。そういうところが今を生きている僕らとの共通点だと思います」と答えた。

また、本作に参加した感想については「今まで、いろいろな時代劇に参加しましたが、映画での時代劇は初めてでした。『合葬』は日本人から見ても新しい時代劇作品ができたなと感じています。一方で昔からある、武士・サムライの精神が、今を生きる僕たちに伝わる作品だとも思います」と話した。

その後はプレミア上映前にも舞台挨拶。昨今の日本ブームもあり、本作への興味度は高く、夜遅い上映時間にもかかわらず20代の女性グループを含め老若男女たくさんの観客がつめかける中、小林監督と登壇した瀬戸は完璧なフランス語で、俳優デビュー10年目の節目の年に初めて国際映画祭に参加したことへの感謝の気持ちと、作品に描かれたテーマ「武士道」にからめ、熱いメッセージを伝えて観客を沸かせた。

プレミア上映後には、感動した観客たちから自然と拍手が起こり、盛大な拍手に会場が包みこまれた。観客と一緒に映画を鑑賞していた小林監督と瀬戸が客席に向かって一礼し、会場を出ようとすると「素晴らしかった！」と次々に握手を求められ、劇場のロビーでは観客からの感想と質問が殺到。なかなか会場を後にできない状態が約40分間続いた。

一方で瀬戸は、プレミア上映前の同日昼には、着物姿でモントリオールの街を観光。モントリオールを訪れる観光客なら必ず足を運ぶ名所「Basilique Notre-Dame／ノートルダム聖堂」の前で記念撮影。聖堂前のプラスダルム広場では、課外授業でモントリオールを訪れていたカナダ人の女子中学生に取り囲まれ、一緒に写真撮影する場面も。「KIMONOが素敵！」「日本の俳優なの？かっこいい！」とカナダ人女性にも大人気だった。

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