【今日は何の日】「ロッキーの日」に見たい! 色褪せない「原点」とロッキー愛の詰まった「スピンオフ」
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11月21日はロッキーの日。シルヴェスター・スタローンが脚本と主演を務めたボクシング映画『ロッキー』の全米公開日にちなみ決められた記念日だ。今回は、今なお多くのファンに愛されている名作『ロッキー』の魅力と、『ロッキー』のスピンオフ第1作目である『クリード チャンプを継ぐ男』を紹介する。
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シルヴェスター・スタローンの出世作となった『ロッキー』
映画を見たことがなくても、テレビや運動会などで「ロッキーのテーマ」を耳にしたことがある人は多いはず。この曲が主題歌の『ロッキー』は、フィラデルフィアに住むしがない三流ボクサー・ロッキーがヘビー級の世界チャンピオンであるアポロ・クリードに対戦相手として指名され、己の全てを賭けて戦いに挑むストーリーだ。
本作は、当時無名の俳優であったシルヴェスター・スタローンが、1975年の試合で王者モハメド・アリに善戦したチャック・ウェプナーの姿に感動し、脚本を執筆。スタローン自身が主演することを条件に売り込み、映画化にこぎつけた作品である。
超低予算映画ではあったが、試合のシーンの撮影順を逆からにして、怪我のメイクを徐々に落としながら撮影するなど、工夫を凝らした撮影エピソードも有名だ。
倒れても何度でも立ち上がり、逆境に立ち向かうロッキーの姿は多くの観客の心を掴み、大ヒット。その後『ロッキー2』、『ロッキー3』、『ロッキー4/炎の友情』、『ロッキー5/最後のドラマ』、『ロッキー・ザ・ファイナル』とシリーズ化されたが、『ロッキー』はやはりシリーズの中でも人気が高い。ぜひ1度は見てほしい作品だ。
なお、シリーズ最大のヒット作である『ロッキー4/炎の友情』(85年)を、より理想的な内容に作り直したいと考えていたスタローンが、コロナ禍でできた時間を使ってスタローン自ら再構築した特別編集版『ロッキーVSドラゴ:ROCKY IV』が2022年8月に公開された。
ロッキーのライバルの“息子”の物語『クリード チャンプを継ぐ男』
『ロッキー・ザ・ファイナル』から9年。『ロッキー』のスピンオフ映画として公開されたのが『クリード チャンプを継ぐ男』だ。
主人公は、ロッキーのライバルであったアポロ・クリードの息子、アドニス(ドニー)。亡き父に憧れ、ボクサーになることを決意したドニーは、フィラデルフィアに向かいボクシングから距離を置いていたロッキーにコーチになってくれるよう頼み込む。
『ロッキー4/炎の友情』で亡くなったアポロの血を受け継ぐ息子を、ロッキーがコーチとして鍛える。これだけでも『ロッキー』ファンにとっては熱い設定なのだが、「ニワトリを追いかけるトレーニング」が登場したり、「女は脚にくる」というセリフが登場したりなど、『ロッキー』シリーズへのオマージュにいちいちニヤリとさせられる。
もちろん『ロッキー』を見たことない人でも問題なく楽しめるので安心してほしい。ワンカット長回しで撮影された控室からリングへの入場シーンは、まるで自分がセコンドの1人になったかのような気持ちを味わえるほか、臨場感たっぷりに楽しめる会見や試合のシーンは必見。
来年には最新作『クリード3(原題)』も公開予定なので、ぜひ今のうちに『クリード チャンプを継ぐ男』と続編である『クリード 炎の宿敵』もチェックしておきたい。(Y)
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