【週末シネマリサーチ】〜意外なところにヒットの秘密が!〜
週末公開される注目映画の興行収入や観客動員数を、キャストのメディア露出や注目ニュース度をもとに推測! ヒット予想を展開します。「あの人の熱愛!」や「思わぬスキャンダル」報道が大ヒットの要因になるかも!?
9月26から27日のランキングは、初登場作品のランクインがなくトップ10の作品に順位の変動がほぼなかった。唯一変わったのが、1位2位。初登場1位だった『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド オブ ザ ワールド』が2位に落ちて、2位だった『ヒロイン失格』が1位に浮上した。『進撃の巨人』は前編が初週土日で46万6000人という数字だったのに対して、後編が23万7000人と大幅に数字を落とし、2週目にして同週公開の『ヒロイン失格』に首位を奪われるなど、やや苦戦のスタート。どこまで巻き返せるかが注目だ。
今週は『進撃の巨人』と同じ東宝配給の『バクマン。』がスタンバイ。佐藤健&神木隆之介という“胸キュン”コンビが首位獲りに挑むほか、東宝映像事業部のアニメ『屍者の帝国』も不気味な存在だ。
(※ランキングは週末土日の観客動員数、上映館数は公式HPや配給情報参照)
[今週の上位ランキング予想]
◎『バクマン。』(東宝)
○『屍者の帝国』(東宝映像事業部)
▲『パパが遺した物語』(ギャガ)
△『岸辺の旅』(ショウゲート)
*『劇場版 蒼き鋼のアルペジオ アルス・ノヴァ Cadenza』(ショウゲート)
(◎:大本命 ○:対抗 ▲:一発あり △:穴で *:期待)
◎【1位予想】『バクマン。』
原作・大場つぐみ、作画・小畑健コンビの人気コミックを、映画『モテキ』の大根仁監督、佐藤健&神木隆之介出演で実写映画化。
少年ジャンプで連載していた大場&小畑コンビの作品と言えば「デスノート」が思い浮かぶ。こちらも実写映画化(ワーナー・ブラザーズ配給)され大ヒットを飛ばした。前編となる『デスノート』(06年)は、先行上映を含む土日2日間で動員30万人、興収4億円を記録。さらに後編『デスノート the Last name』(06年)、“L”を主役にしたスピンオフ『L change the WorLd』(08年)もそれぞれ数字を伸ばした。また大根監督&東宝のタッグは『モテキ』(11年)が、全国276スクリーンで公開され、土日動員17万6000人、興収2億4000万という実績がある。
上映館数は約320館。 藤原竜也×松山ケンイチという『デスノート』も魅力的だったが、佐藤健&神木隆之介も若者を中心に大人気で、キャスト的にもひけはとらない。作品の毛色はまったく違うが『バクマン。』の方が現実的で「マンガ」という題材も馴染みが深い。この夏はシリーズものの続編が続いた東宝の実写作品だが、久々の新作という印象もあり、クロスメディアによるプロモーションも充実。奇しくも佐藤&神木の事務所の先輩・福山雅治が結婚を発表。関係ないと言えばそれまでだが、華やかな初日を飾りそうだ。20万-30万人の集客は十分見込める。(後編へ続く…)
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