【今日は何の日】受賞者たちの真の顔とは?「ノーベル賞制定記念日」に見たい2作品
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11月27はノーベル賞制定記念日。1901年のこの日に第1回ノーベル賞の授賞式が開催され、それを記念して定められた記念日だ。
ダイナマイトの発明者として知られるアルフレッド・ノーベルの遺言に従って始まったノーベル賞。毎年、物理学、化学、生理学・医学、文学、平和および経済学の分野で顕著な功績を残した人物に贈られている。そんな記念日にちなみ、今回はノーベル賞受賞者にまつわる映画2作品を紹介しよう。
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天才数学者の半生を描いた大ヒット作『ビューティフル・マインド』
ノーベル経済学賞を受賞したジョン・ナッシュは、ゲーム理論に関して著名な業績を残した実在の人物だ。ゲーム理論以外でも天才数学者として多くの偉業を成し遂げた彼だが、実は長年、とある精神障害によって苦しめられていたことをご存知だろうか。
本作は、ジョン・ナッシュの半生を描いた伝記映画。ラッセル・クロウがジョン・ナッシュを、その妻アリシアをジェニファー・コネリーが演じている。前半は先行きが読めず、少し長く感じるかもしれない。しかし、中盤でどんでん返しと言える展開が待っており、その先で本作が「感動のヒューマンドラマ」である理由が明らかになる。ジェニファー・コネリーは夫を献身的に支える妻を好演し、本作でアカデミー助演女優賞を受賞した。
ちなみに本作での共演がきっかけでジェニファー・コネリーとポール・ベタニーは結婚したが、とある理由から映画の中では会話していない。そのあたりにも注目して楽しんでほしい。
ノーベル平和賞を史上最年少で受賞した少女の姿を追う『わたしはマララ』
続いて紹介するのは、2014年にノーベル平和賞を史上最年少で受賞した17歳の少女マララ・ユスフザイを、『不都合な真実』のデイビス・グッゲンハイム監督が取材したドキュメンタリー。
マララの名前の由来は、“アフガニスタンのジャンヌダルク”と言われる英雄「マラライ」からとったという。その名前の通り、暴力や圧力に屈することなく、タリバンに支配された暮らしについてブログを通し世に広める少女へと育ったマララ。タリバンに銃撃され、頭に大怪我を負った後でも「彼らを許す」と言い切るマララは、「本当にティーンエイジャーなのか」と思ってしまうほどの落ち着きぶりだ。一方で、本作ではマララの日常での顔も映され、普段は年相応の少女であることにホッとさせられる。
彼女の生い立ちや固い絆で結ばれた父との関係については、アニメーションを交えてわかりやすく描かれており、父であるジアウディンのナレーションも素敵だ。また本作の終盤にはマララの平和賞スピーチも映されており、彼女の生い立ちや活動を知った上で見るとなおさら心に響くものとなっている。(Y)
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