(後編)三谷幸喜監督最新作『ギャラクシー街道』! 自身V5は確実か!?

#週末シネマリサーチ

『メイズ・ランナー2:砂漠の迷宮』
(C)2015 Twentieth Century Fox Film Corporation. All rights reserved.
『メイズ・ランナー2:砂漠の迷宮』
(C)2015 Twentieth Century Fox Film Corporation. All rights reserved.

(…前編より続く)

〇【5位予想】『メイズ・ランナー2:砂漠の迷宮』
巨大迷路に閉じ込められた若者たちの戦いを描いたジェームズ・ダシュナーの原作を映画化した『メイズ・ランナー』のシリーズ第2弾。迷路の外にたどりついたトーマスたちにさらなる過酷な運命がつきつけられる。

2015年5月に公開されたシリーズ第1弾『メイズ・ランナー』(20世紀フォックス)は、全国344スクリーンで公開され、週末土日で動員10万5000人、興収約1億5000万円で4位にランクイン。先に公開された全米では、オープニング興収で約3030万ドルで首位は確保したものの、前作からはやや数字を落とした。

今年は洋画のシリーズ続編の公開が続いている。『ジュラシック・ワールド』『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』など軒並み好結果を残している作品も多いが、本作は公開間隔が短いところがどう影響するか。やや割り引いて7万-8万人が妥当な数字か。

【週末シネマリサーチ】(前編)三谷幸喜監督最新作『ギャラクシー街道』! 自身V5は確実か!?

▲【7位予想】『トランスポーター イグニション』
ジェイソン・ステイサム主演で人気を博したアクション映画『トランスポーター』シリーズ第4弾にして、新たな3部作の第1弾となる。若き日のフランク・マーティンを描くことにより、主役がステイサムから、新鋭エド・スクレインに変更された。

日本でも3作が劇場公開され、第1弾『トランスポーター』(03年)が5位、第2弾『トランスポーター2』(06年)が7位、『トランスポーター3 アンリミテッド』(09年)が土日動員8万6000人で10位という結果。

『トランスポーター』と言えばステイサムというファンは多いと思われるだけに、最新作の動向が気になるが、全米ではオープニング興収が約900万ドルで5位と期待を大きく裏切る数字。日本公開にどこまで直結するかは定かではないが、あまり歓迎できる結果ではないだろう。上映館数は約220館。シリーズの底力に期待して5万-6万人の動員と予想。

△【9位予想】『とびだすプリパラ み〜んなでめざせ!アイドル☆グランプリ』
アイドルのテーマパーク「プリパラ」を舞台に、様々な女の子たちが神アイドルを目指すテレビアニメ『プリパラ』の劇場公開版。

全国40スクリーンで公開された『劇場版プリパラ み〜んなあつまれ!プリズム☆ツアーズ』(15年/エイベックス・ピクチャーズ)が初週動員数ランキングで10位と、非常に高いスクリーンアベレージを叩き出した。本作は約50館での公開。固定ファンが多く、3D立体映像、シアターライブアニメとリピート性も高い。十分トップ10に食い込んでくるだけの潜在能力はある。

【注目シネマ】
*『ヴィジット』
『シックス・センス』や『サイン』のM・ナイト・シャマラン監督がメガホンをとったサスペンス・スリラー。田舎町の祖父母の家にやっていた姉妹にふりかかる恐怖を描く。

シャマラン監督はウィル・スミスを主演に迎えた『アフター・アース』(13年/ソニー・ピクチャーズ)は全国571スクリーンで公開され、土日動員15万8000人、初登場1位という記録がある。『エアベンダー』(10年/パラマウント)もオープニング3日間で13万7000人と実績がある。

本作は全米で公開され、オープニング興収2570万ドルという数字を出した。日本での公開は現時点で16館と上映数を絞った展開。当然大きな数字は出ないだろうが、ファンの注目度は非常に高い。大どんでん返しが得意なシャラマン監督ということで、新條まゆ、藤沢とおる、野上武志らの人気漫画家が、結末をイラスト予想するという企画(https://etopica.com/threads/thread/ZGuaxL500fhlH86Q)も行われている。

(文:磯部正和/映画ライター)

磯部正和(いそべ・まさかず)
雑誌の編集、スポーツ紙を経て映画ライターに。基本的に洋画が好きだが、仕事の関係で、近年は邦画を中心に鑑賞。本当は音楽が一番好き。不世出のギタリスト、ランディ・ローズとの出会いがこの仕事に就いたきっかけ。

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