映画『リリーのすべて』のL.A.プレミアが現地時間11月21日にリージェンシー・ウエストウッド・ヴィレッジ・シアターで行われ、キャストのエディ・レッドメイン、アリシア・ヴィキャンデル、アンバー・ハードと、トム・フーパー監督らが姿を現した。
本作は、今から80年以上も前に世界で初めて性別適合手術を受けたデンマーク人リリー・エルベの実話に基づく勇気と愛の物語。命の危険を冒してでも自分らしく生きることを望んだ主人公と、その一番の理解者であり続けた妻が織りなすドラマを、『英国王のスピーチ』でアカデミー賞4部門に輝いたフーパー監督が描いた感動作だ。
この日のエディはGUCCIのスーツ姿で妻のハンナ・バグショーを連れて登場。アリシアはその美しさを引き立てるルイ・ヴィトンのドレスを身に着け、アンバーはドルチェ&ガッバーナのパンツスーツ姿で夫ジョニー・デップを連れ立って来場。本年度アカデミー賞最有力候補と評される本作の豪華キャスト、スタッフの登場に、集まったファンからは大きな拍手が送られた。
主人公のリリー・エルベを演じたエディは、本作出演のきっかけについて「トム(・フーパー)と一緒に『レ・ミゼラブル』を撮影していて、文字通りバリケードの中で歌っていたとき、彼が『新しい脚本をもらった。何も言わず、ただ読んで感想を聞かせてほしい」とだけ言って、この物語を渡してきた。とても美しく深い感動的なラブストーリーで、できることならこの作品に関わりたいと思ったんだ」とコメント。
これから映画を見てくれる観客に対しては「僕が初めて脚本を読んだときと同じように感じてくれたら嬉しい。これまでに読んだり、見たりしてきたどんなラブストーリーとも違う。これは、本当の自分になるための勇気についての物語でもある。“自分自身になる”というのは、すごく簡単なことのように聞こえるけれど、とても勇気がいることなんだ」と続けた。
また、妻のゲルダを演じたアリシアについては「彼女は激情的な女性だ。感情の表現方法を常に極めていて、常に挑戦的で、同じ演じ方をすることはない。最高の体験だったよ」と話した。
一方のアリシアは「初めてエディと読み合わせをしたのは撮影の10ヵ月前だった。彼はその段階で既に膨大な知識を持っていたわ。彼は演じるとき全てを役に捧げるの。恐れずに、演じたことのない役に挑戦しようと思わせてくれる。素晴らしい俳優とはそういうものなのだと思うわ」とエディを絶賛していた。
『リリーのすべて』は2016年3月18日より全国公開となる。
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