ヘヴィメタ界のカリスマ「アイアン・メイデン」とオンキヨー&パイオニアイノベーションズが共同開発したヘッドホン「ED‐PH0N3S」の発表会が、12月8日に原宿アストロホールで行われ、音楽評論家の伊藤政則が登場した。
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アイアン・メイデンは、累計9,000万枚以上のアルバムセールスを誇る、英国が生んだヘヴィメタ界のスーパーバンド。日本のヘヴィメタ専門誌「BURRN!」の編集顧問でもある伊藤は、彼らについて「79年にロンドンのストリートから出てきたこのバンドは、これまでハードロックと呼ばれていた音楽の概念をすべて打ち崩し、ヘヴィメタと衣を変えて時代の中に躍り出た、ロック史を語る上では重要なバンド」と説明。続けて「このバンドが出現していなければ、日本にもヘヴィメタブームは起きなかった」と、日本の音楽シーンに与えた影響を指摘した。
そんなアイアン・メイデンのベーシスト、スティーヴ・ハリスが本商品開発に携わることについて、伊藤は当初「信じられなかった」と述懐する。というのも、スティーヴは「妥協を知らない人」で有名らしく、「オンキヨーが、スティーヴの過大な妥協しない要求に耐えられるのか?」と思ったという。しかし、バランスのよいクリアな高音域と低音域に加え、ロックとメタルの複雑なダイナミクスを味わうために重要な中音域の表現力が高められた本商品を試した伊藤は、「(録音)スタジオからダイレクトに耳元に届くようにするには、このヘッドホンじゃなきゃダメという要求が全部通った音。(言葉では)表現できない解放感や空気感が音の中にあってびっくりしました」と驚嘆した。
その後、スティーヴからのビデオレターがスクリーンに映し出された。スティーヴは「大変な努力、ノウハウ、そして技術があったからこそ、この困難なプロジェクトを達成できたと思っている。ここまでやってくれて、本当にありがとう!」と感謝の弁。そして、「俺が求めていた音がまさにそこにあったんだ! 結果には本当に満足している」と本商品の素晴らしさをアピールした。
この日は、IronMaidenHoldingsLtd.代表のデイヴ・シャック氏も出席。スタジオでも行われた本商品の開発にまつわるエピソードを尋ねられたデイヴ氏だが、「スティーヴと一緒にスタジオには入りません(笑)」とのこと。マネージメントのすべてに関わっているというデイヴ氏は、メンバーの聖域ともいえるスタジオに足を踏み入れることはないようで、「それはメンバーを信じているから」と断言。知られざる秘話を明かしてファンを喜ばせた。
会見の終盤には、OUTRAGEの丹下眞也、阿部洋介、BELLFASTの西野幸一郎らが、この日のためにアイアン・メイデンのトリビュートバンド“Death or Glory”を結成。本家顔負けの圧倒的なライブパフォーマンを披露した。
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