何度引き裂かれてもまた出会う運命の2人!『風と雲と雨』
作家の故イ・ビョンジェによる「風と雲と碑」が原作。19世紀後半の朝鮮、頭脳明晰な名家の子息チェ・チョンジュン(パク・シフ)は、巫女の娘イ・ボンリョン(コ・ソンヒ)と運命的に出会う。時の王・哲宗の隠し子でもあったボンリョンは、特殊能力を利用しようとする時の権力者キム氏一族に捕らえられ、チョンジュンもその能力に嫉妬した友人のチェ・インギュ(ソンヒョク)の陰謀によって、父を殺されてしまう。山奥で易学を学んだ後、観相師に生まれ変わった彼は、興宣大院君やキム一族など野心溢れる王族たちの戦いに巻き込まれながらもキングメーカーとして頭角を現していくが……。
・年末年始にふと見たくなるような、愛と希望に満ちた韓国映画『ハッピーニューイヤー』
チョンジュンがボンリョンをさらうというクライマックスシーンから始まり、9年前にさかのぼって展開していく本作。出会っては引き裂かれ、再会してはまた離ればなれになる2人にヤキモキさせられる。終盤になって冒頭のシーンに戻ったときには、「やっと会えた!」という安堵と共に気分もスッキリ。「離れたくない!」という2人の意思がそうさせたのか、はたまた運命の為せる業によるものなのか、見守りたくなる。
実在の人物も多数登場! 史実とフィクションを混ぜ合わせて展開!
主人公たちこそ架空の人物ではあるが、興宣大院君や明成皇后、壮洞金氏(一般的には安東金氏)といった実在の人物が多数登場するのも興味深いところだ。また、今となってはエンタメの一環として行われる占いが、当時は王を見極めるのをはじめ、1人の人生を左右するほどの重要な役目を果たしていたことにも驚かされる。当たってもはずれても、悪い占い結果で相談者を怒らせてしまえば殺されることもあるなど、実に命がけの職業だったのだ。
9年ぶりに時代劇挑戦のパク・シフ!
このドラマで“時代劇キング”の本領を発揮したパク・シフは、1978年生まれの俳優。KBS演技大賞の男性最優秀演技賞を受賞した2011年のドラマ『王女の男』以来、9年ぶりの時代劇になる。実家は扶余郡で3代続く地主・資産家であり、両親にならって寄付活動を続けてきたことでも知られる。
味方だったはずの興宣大院君が牙を剥き出しに…!?
韓国では、時代劇の醍醐味を満喫できる作品として視聴率ナンバー1を獲得。チョンジュンが占い師たちのイベントに参加して能力を発揮するところや、ボンリョンが妓楼に潜入するシーンなど、時代劇を見慣れない人でも楽しめる要素もたっぷりだ。
この後、チョンジュンが次代の王を予言したことで、彼の最大の理解者だった興宣大院君が急に野心を剥き出しにしてくる。また、かつて友人だったインギュは常にチョンジュンの行方を追っており、何度となく命の危険にさらされる。そんな逆境にも負けず、占いという武器だけで世の悪に立ち向かっていこうとするチョンジュンの姿には、誰もが勇気をもらえるに違いない。(文:渡邉啓子/ライター)
『風と雲と雨』
BSテレ東:月~金曜日 午前10:55~12:00 放送中
DVD-SET 1~3 各14,740円(税込)/レンタル中
発売・販売元::NBCユニバーサル・エンターテイメント
(C) 2020 TV Chosun
※2022年12月の情報です
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