完成まで15年! デル・トロ監督渾身の“ピノッキオ”がNetflix TOP10第2位!
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名作児童文学を“新しい物語”に『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』
【Netflix TOP10】Netflixがオリジナル作品やライセンス作品を対象に、視聴時間で人気作品をランキングする「NetflixのTOP10」。今回「ムビコレ」がピックアップするのは、Netflixプレゼンツ『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』(原題:Guillermo del Toro’s Pinocchio)。12月9日(金)から配信が開始され、グローバル(映画/英語)で第2位に。本作は11月下旬に一部劇場でも公開されている。
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とあるイタリアの村。おもちゃ職人のゼペットじいさんは、第一次世界大戦のさなかに愛する10歳の息子を失い、悲しみに暮れていた。ある晩、酒に酔った勢いで松の木を切り倒したゼペットは、その木で操り人形を制作する。静寂が部屋を満たした深夜、木の精霊にして世界の守護者は木でできた少年に命を吹き込み、コオロギのセバスチャン・J・クリケットに彼を見守るよう依頼。ピノッキオと名付けられた無垢な少年の存在は、周囲の人々に様々な変化をもたらしていく。
15年の歳月をかけたストップモーションアニメの素晴らしさ!
『シェイプ・オブ・ウォーター』でアカデミー賞4部門に輝いたギレルモ・デル・トロ監督が、ストップモーションアニメの巨匠マーク・グスタフソンとタッグを組んだ“新しいピノッキオの物語”である本作。物語の下敷きとなるのは、世界中で140年以上にわたり愛され続けているイタリア人作家カルロ・コッローディの名作児童文学。ありのままの自分を肯定する応援歌でありつつ、父と息子の強い絆が切ない余韻を残す愛と冒険の感動作だ。
本作でまず驚かされるのは、完成までに15年の歳月をかけたというストップモーションアニメの芸術的クオリティ。ミニチュアながら彫刻や彩色、教会のステンドグラスに至るまで忠実に作りこまれ、照明やカメラワークなどデル・トロ監督の実写映画に対する美学が完全再現された映像に目を奪われる。また、表情豊かなパペットたちの名演やキャラクターの人生も映し出すような歌の数々も絶品。贅沢な一作となっている。
ユアン・マクレガー、ティルダ・スウィントンらが声優として参加
そんなデル・トロ監督のこだわりがいっぱい詰まった本作には、豪華俳優陣が声優として参加した。ナレーションも担うセバスチャン・J・クリケットを担当したのはユアン・マクレガー。そしてゼペットじいさんを「ハリーポッター」シリーズのデビッド・ブラッドリー、精霊をティルダ・スウィントン、ピノッキオをカーニバルの一座に加えようと企むヴォルペ伯爵をクリストフ・ヴァルツ、ヴォルペ伯爵に仕える猿のスパッツァトゥーラをケイト・ブランシェットが演じているほか、新星グレゴリー・マンがピノッキオ役に大抜擢された。なお、本作の制作過程を追った『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ:手彫りの映画、その舞台裏』も同時配信中。デル・トロ監督やアニメーターたちの緻密なクリエイションが紹介されているのであわせて視聴するのがオススメだ。
グローバルで第2位、日本でも第9位、世界79ヵ国でTOP10入り!
『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』は、配信初週の集計(12月5日~12月11日)で視聴2808万時間を記録。グローバル(映画/英語)で第2位、日本でも第9位にランクイン、世界79ヵ国でもTOP10入りを果たした。(文:足立美由紀/ライター)
【NetflixグローバルTop10(映画/英語)/12月5日~12月11日】
1位『チャタレイ夫人の恋人』
2位『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』
3位『ブレット・トレイン』
4位『スクルージ: クリスマス・キャロル』
5位『スイマーズ: 希望を託して』
6位『ノエルの日記』
7位『クリスマスだよ! ボス・ベイビー』
8位『スランバーランド』
9位『デイジーのクリスマスミラクル』
10位『Emily the Criminal(原題)』
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