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元クイーン女優の小室友里がAV新法(※)について、そしてアダルトビデオ(AV)業界の現状について語るコラムが話題に。さらに、AV新法の成立に奔走した立憲民主党の塩村あやか参議院議員、日本初のインティマシー・コーディネーター浅田智穂が日本のエンターテイメント業界の現状について語るコラムも再注目されている。
※正式名称「性をめぐる個人の尊厳が重んぜられる社会の形成に資するために性行為映像制作物への出演に係る被害の防止を図り及び出演者の救済に資するための出演契約等に関する特則等に関する法律」。「AV出演被害防止・救済法」とも呼ばれる。
元クイーン女優・小室友里が業界の“外”に出て気付いたこととは?
AVの世界で90年代後半に大人気を博し、DVDの総売上枚数100万枚以上を誇る元クイーン女優の小室友里。引退後は経営者として活動する一方、いまなお業界の内外からさまざまな意見が挙がっているAV新法の成立にも関わった。小室がAV業界の現状について語ったコラムが注目を集めている。
反対派も多いAV新法だが、小室は反対派の気持ちがわかる部分もあるという。「もし、私がいま現役だったら同じように文句を言っていたかもしれません」。そう語る小室だが、AV業界から離れて「日本社会にある女性差別の一端をAV業界が作っている可能性があるという事実」に気付いたという。
「女性の性が男性の意図するものに変換されてしまうので、女性差別だけでなく、女性の価値そのものが低いという誤った認識が無意識のうちに男性に刷り込まれてしまうかもしれない怖さに、業界の外に出てから気づきました」と語る小室。コラムでは、小室が今後力を入れていきたい活動の1つである女性のためのセカンドキャリア支援についても語っている。
・AV引退後に突きつけられた拒絶、「変なビデオを流すんじゃないだろうな」と怒鳴り込まれたことも
塩村あやか参議院議員、「日本のエンタメ業界が発展しない理由」語る
AV新法の成立に奔走した立憲民主党の塩村あやか参議院議員。彼女が、本法について語るコラムの中で、フリーランスが多い日本のエンターテインメント業界が抱える問題点、日々感じる男女格差について語っている。
塩村は、エンタメ業界が発展しない原因の一つに、社会保障の不十分さを挙げる。「私は日本が失敗していると感じるのは、社会保障の大切さを忘れていたと思うこと」。フリーランスの多いエンタメ業界で、安心して子どもを持てるような仕組みは今後重要だと感じているという。
また、まだまだあらゆる業界で蔓延っている男女差別や、塩村がエンタメ業界で働く女性に伝えたいことも話している。
・フリーランスの多いエンタメ業界、多様性ある働き方推進するなら脆弱な社会保障を見直す必要
通訳からインティマシー・コーディネーターへ…浅田智穂が語る日本映画界への思い
日本初のインティマシー・コーディネーターである浅田智穂が、自身の活動内容や現場での様子、そして今後の日本映画界に対する思いを語ったコラムが再注目されている。
いわゆる「ラブシーン」と呼ばれるような性的なことに関するシーンにおいて、俳優と制作陣の間で調整する役割を担うインティマシー・コーディネーター。通訳として映像の現場に携わってきた浅田がなぜ、どうやってインティマシー・コーディネーターになったのか。
コラムでは、センシティブなシーンの撮影に携わって感じていたこの職業の重要性や、アメリカで受けたトレーニングの内容について具体的に語っているほか、日本映画界の現状や、今後の日本映画界に対する思いを第4回に渡り語っている。
・【日本映画界の問題点を探る】性的シーンで震える生身の俳優たち、守るための取り組みは始まったばかり
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