2015年は塚本晋也監督の渾身の『野火』、石井隆監督の久々のシリーズ第3弾『GONIN サーガ』、寡作な橋口亮輔監督の集大成と言える『恋人たち』など個性の強い名監督たちが新作を披露してくれた。今後もさまざまな監督たちの次回作が期待されるところ。コレが筆者が気になる監督たちベスト5だ!
見るのが追いつかないほどの量産型監督!
【第5位:三池崇史VS園子温】
個人的には好きなわけではないのだが、作品が発表されると気になってしまう監督のなかに三池崇史と園子温がいる。しかし、見る側が追いつけないほど量産型でもある2人。2015年は三池監督『風に立つライオン』、『極道大戦争』と2本。園子温はなんと、『新宿スワン』、『ラブ&ピース』、『リアル鬼ごっこ』、『映画 みんな!エスパーだよ!』と4本! 2016年は三池監督は人気マンガ原作の『テラフォーマーズ』、園監督は妻で女優の神楽坂恵を主演に1990年に手がけた脚本を映画化した『ひそひそ星』が公開予定だが、果たして合計何本公開されるだろうか。
映画とは決して相性の良くないクドカン、次回作の評価は?
【第4位:宮藤官九郎】
『あまちゃん』『ごめんね青春!』とテレビドラマシリーズの脚本が話題になってたクドカンが、『中学生円山』以来、監督を手がける『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』。クドカンの持ち味は、サブカルをいじったものや細かいところをつついたちょっとした笑いと、突拍子もない設定によるドラマティックな展開だと思っている。その軽さとバカバカしい面白さが、固唾を飲んで見守ってなくても良い連続テレビ小説にマッチして『あまちゃん』は大ヒットとなったのだろう。2時間スクリーンを凝視する映画とはクドカンは相性が良くないと思うが、改良されたのか気になるところだ。
矢口史靖、周防正行らの次回作はいつ!?
【第3位:人気監督たちの次回作も気になる】
2015年は塚本晋也監督が構想20年におよぶ『野火』を発表したり、7年ぶりに橋口亮輔監督の待望の長編劇場作『恋人たち』が公開された。今後、また人気監督たちの次回作にも期待したい。『WOOD JOB! 〜神去なあなあ日常〜』の矢口史靖、『舞妓はレディ』の周防正行監督は両者ともそれぞれの作品で原点回帰と言われ、本来の妙味を存分にいかしていた。2人とも普通の人は知らない世界にスポットを当て、笑いとちょっぴりの涙で包むのが上手い監督。また、彼らによる知らなかった世界を見てみたいなぁ。(後編へ続く…)(文:入江奈々/ライター)
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