坂本龍一が音楽を手がけた映画『レヴェナント:蘇えりし者』のニューヨークプレミアが現地時間1月6日にAMCロウズ リンカーンスクエアで開催され、主演のレオナルド・ディカプリオ、昨年『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』で初のオスカーを手にしたアレハンドロ・G・イニャリトゥ監督らとともに、坂本も急きょ同イベントに出席した。
・[動画]ディカプリオ、坂本龍一、イニャリトゥ監督/『レヴェナント:蘇えりし者』N.Y.プレミア動画
本作は、開拓者でハンターでもあるヒュー・グラスの実話にインスパアされたマイケル・パンクによる同名小説が原作。アメリカ西部の広大な荒野を舞台に、狩猟中に熊に喉を裂かれ瀕死の重傷を負い、狩猟チームメンバーの1人、ジョン・フィッツジェラルド(トム・ハーディ)から置き去りにされ、反抗した息子まで殺されてしまったヒュー・グラス(レオナルド・ディカプリオ)が、“生きる”という意志だけを武器に、大自然の厳しい冬の寒さに耐え、交戦中の部族の熾烈な襲撃を交わし、フィッツジェラルドに復讐をはたすため、約300キロの旅を生き延びようとする姿が描かれていく。
坂本の大ファンで、『バベル』でも2曲の楽曲を使用したイニャリトゥ監督は「彼の曲には余計なものがなく優雅で感動的だ。(今回の音楽には)感動的な静寂がある。(静寂という)間が映画にとって重要な役割をはたすんだ」と坂本の楽曲を絶賛。ディカプリオも「サカモトの音楽はこの映画のテーマそのものを表現していると思う。初めて聞いたとき、まさに求めていた音楽だったから強く感銘を受けた」と語っている。
一方の坂本は「イニャリトゥ監督の要望は、アコースティックと電子音楽を何層にも重ねたものでした。だからその2つを融合させた。加工され作り込まれた電子音楽と音質の良いオーケストラを組み合わせる大変な作業でした」と振り返ると、「セリフが非常に少ない映画なのですが、映像と音楽と音響効果がセリフの代わりにストーリーを伝えています。だから膨大な量の音楽が必要となったのです。監督の要望にすべて応えられる明確なやり方。そんな手法が僕にあればいいんだけど、残念ながらこれだという正解はないので、崖を登っていくかのように監督の膨大な要求を1つひとつクリアしていきました」と話している。
『レヴェナント』は4月よりTOHOシネマズ日劇ほかにて全国公開となる。
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