フィギュアスケートの羽生結弦が時代劇映画『殿、利息でござる!』の“殿”役で映画初出演をはたし、そのビジュアルが解禁となった。
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阿部サダヲ、瑛太、妻夫木聡らが出演する本作は、2010年に映画化されたベストセラー『武士の家計簿』などの著作で知られ“平成の司馬遼太郎”との呼び声も高い磯田道史氏の近著「無私の日本人」(文春文庫刊)の一編「穀田屋十三郎」を映画化したもの。
250年前の江戸中期の仙台藩吉岡宿を舞台に、年貢の取り立てや労役で困窮する宿場町を守るため、実在した穀田屋十三郎ら庶民9人が、藩にまとまった金を貸し、毎年の利子を全住民に配る「宿場救済計画」を立て、奔走する姿を描き出す。
映画への出演はもちろん、演技経験もこれが初となる羽生が演じたのは、映画のタイトルにもなっている“殿”である仙台藩藩主・伊達重村(だて・しげむら)役。出演シーンは少ないながらも物語にとって大切な役柄であり、困窮する庶民の前に颯爽と現れる殿という役どころだ。羽生は生まれ故郷である仙台に実在した人物たちの感動秘話に出演を快諾。マゲ姿を披露した。
今回の映画出演に羽生は「江戸時代の仙台藩を舞台にした映画『殿、利息でござる!』で、伊達の殿様役をいただき、初めて役者として演技をさせていただきました。お芝居はスケートとは違って振りがなく、言葉を使い、セリフに合わせて動かなければいけないのでとても難しく、撮影現場では緊張してしまいましたが、映画製作の雰囲気を感じられて、素敵な俳優さんたちにもお会いできて楽しかったです。撮影は昨年の夏だったのですが、試合のプログラムだけではなくエキシビジョン、ショー等でも、表現者として今回の貴重な経験を活かすことができたのではないかと思っています」とコメント。
この映画が実話をもとにしていることについては「地元宮城にこんな素晴らしい話があったということに驚いています。殿様として、威風堂々とした姿と優しさを兼ね合わせるそのギャップを、自分なりに表現できればと思い一生懸命やりました。ぜひ楽しみにしてください」と話している。
また、共演した阿部は「殿役が誰か、なかなか明かされず、役者同士で色々予想をしてたのですが、まさか羽生結弦さんとは思いませんでした…。撮影当日まで(ご本人と)全く会わず扮装が全て終わって、現場リハーサルでいきなりぶっつけ芝居だったにもかかわらずセリフも完璧に入っていて素晴らしかったです…。本来、殿様を庶民が見てたら『頭が高い』と言われるんでしょうけど、もう、ずっと笑顔で見つめてしまいました(笑)。キレイでした(笑)」と感想を述べている。
『殿、利息でござる!』は5月14日より全国公開となる。
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