2月公開作の1位は『オデッセイ』。火星に独りで取り残された宇宙飛行士(マット・デイモン)のサバイバルを描くSFドラマ。2月21日時点の興収は22.6億円で、今年公開の洋画では初めて20億円を超えた。
1月14日に発表されたアカデミー賞のノミネートでは、作品賞や主演男優賞など7部門でノミネート。主演マット・デイモンの来日はなかったが、アカデミー賞効果で観客の期待感が高まったようだ。
また、映画の内容に合わせてJAXAの宇宙飛行士をイベントに起用。東京の宇宙ミュージアム「TeNQ」のイベントにJAXA宇宙飛行士の大西卓哉と同作の宣伝大使の女子レスリング吉田沙保里選手、米国大使公邸で開催した特別試写会にJAXA宇宙飛行士の山崎直子と野口聡一の他、NASA宇宙飛行士2人も参加した。
2位『さらば あぶない刑事』は久々に復活した刑事アクションドラマ。定年退職まであと5日となったタカ&ユージの活躍を描く。主演の舘ひろしと柴田恭兵が中心となり、製作元・日本テレビの情報番組やバラエティ番組に数多く出演。初日には東京と大阪で舞台挨拶をするなどPR活動につとめた。映画としては約10年ぶり、ドラマ放送開始から30周年という話題性も動員アップにつながったようだ。
3位『残穢-住んではいけない部屋-』は、竹内結子と橋本愛が共演したホラー映画。小説家の「私」に読者から「住んでいる部屋で奇妙な音がする」と届いた手紙。好奇心から「私」と読者が調査を開始すると、驚くべき事実が明らかとなる。
なお、1月23日から公開された『信長協奏曲(ノブナガコンツェルト)』は興収約37億円をあげている。昨年の邦画実写で年間興収2位を記録した『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』(32.5億円)を上回り、1位『HERO』(46.7億円)に迫る大ヒットとなっている。(文:相良智弘/フリーライター)
[2月公開作ランキング]
1位『オデッセイ』22.6億円
2位『さらば あぶない刑事』12.8億円
3位『残穢-住んではいけない部屋-』4.4億円
(2月20日時点。ムビコレ調べ)
※『さらば あぶない刑事』『残穢』は1月30日公開のため2月のランキングに入れた。
相良智弘(さがら・ともひろ)
日経BP社、カルチュア・コンビニエンス・クラブを経て、1997年の創刊時より「日経エンタテインメント!」の映画担当に。2010年からフリー。
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