「別冊フレンド」で2004年10月〜2013年12月にかけ連載されたジョージ朝倉原作の伝説のコミック「溺れるナイフ」が、小松菜奈と菅田将暉のW主演で実写映画化されることがわかった。
原作「溺れるナイフ」は現在までに累計発行部150万部以上(全17巻)を誇り、2010年度「このマンガがすごい!」オンナ篇第17位、第2回anan漫画大賞候補など人気と実力を兼ね備えたコミックス。まだ何者でもなく、何者にでもなれると感じる「10代の一瞬間(=全能感)」の謳歌、挫折、そして再生を、10代の少年少女たちを通して、激しくも儚く、そして美しく描いた壮大なラブストーリーだ。
この映画で小松が演じるのは、ティーンモデルとしての絶頂期に田舎へ引っ越すことになり絶望していたが、コウとの出会いで何かが変わっていく主人公の望月夏芽役。数多くの作品でヒロイン役を演じてきた小松だが、本作が“初”主演映画となる。その夏芽の美しさに自分と同じ特別な力を感じて、ぶつかりあいながらも強烈に惹かれあう神主一族の跡取り息子、コウこと長谷川航一朗役を菅田将暉が演じる。
また、ジャニーズWESTの重岡大毅が、コウとの関係に傷ついた夏芽にそっと寄り添うクラスメイトの好青年・大友勝利役。夏芽とコウの2人に羨望の眼差しを向けるウブなクラスメイトの松永カナ役を上白石萌音が演じる。
本作で主人公の夏芽役に扮する小松は「最初、夏芽のことがよく分からなくて、日々の撮影もハードな中で、不安になったりしました。迷惑をかけたり、悔しい思いもたくさんありました。でも、共演者やスタッフの方々が明るく接してくださり、私もリラックスして、夏芽として最後までやり通すことができました。菅田さんとは2度目の共演となりますが、コウちゃんが菅田さんで本当によかったなと思います。あるシーンでは笑いあって本当に幸せなコウと夏芽がそこにはいました。和歌山での撮影も含め、撮影期間の3週間はまるで3か月ぐらいにも思えましたが、自分と夏芽を重ね合わせられたことも良い思い出になったなって思えます」とコメント。
同じく主人公のコウ役を演じた菅田は「僕自身、初めての経験でしたが、非常にピリピリした現場でした。だからこそ生まれるものがあると信じて臨んでいました。コウは、骨太というか芯のあることをあえて避け、美しい印象を与えながらも野性味に溢れている、そんな矛盾を抱えた人物なんだな、とシーンを重ねるたびに感じていました。バイクで2人乗りをするシーンでは背中から感じる夏芽の幸福感とコウへの切ない思いを映した空気感とともに、大人の恋愛の領域を超えた、原作が持つ子供同士の純度の高い恋愛を表現できたかなと思います」と話している。
『溺れるナイフ』は今秋より全国公開となる。
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