映画『ルーム』の来日記者会見が3月22日にザ・リッツ・カールトン東京で行われ、本作の演技で第88回アカデミー賞主演女優賞に輝いたブリー・ラーソンと、その息子役を演じたジェイコブ・トレンブレイが登壇した。
・アカデミー賞主演女優賞は監禁女性を演じた『ルーム』のブリー・ラーソン
本作は、7年前に見知らぬ男によって監禁され、その部屋で息子を産んた母親が、そこから一歩も外へ出たことがない5歳になる息子に本当の世界を見せるため、脱出を決意するというストーリー。
母親のジョイを演じたラーソンは、この日のはヴァレンティノのワンピースと、アカデミー賞授賞式の際にも使用していたブランド「NIWAKA」のジュエリーを手元につけ登場。本作が世界中で評価されていることについて「この作品は何かリスクを負うことによって、余すことなく人生を生きるということを覚えていく物語です。こういうことが実際に私たちの人生でも起きるからこそ、共感を呼んでいるのだと思います。そしてやはり、感動する愛が描かれているから評価されているのだと思います」とコメント。
5歳になる息子のジャックを演じたジェイコブはスーツ姿で登場。完成作を最初に見たときの感想について「演じている時は自分の目でしか見てこなかったものが、様々なアングルから、音楽をつけられたものに編集されて映画になってすごくクールだったよ」と答えた。
また、役作りについてラーソンは「自分自身の人生経験と同じじゃない部分がたくさんありました。それだけに役作りに8ヵ月費やし、実際に主人公が置かれた状況が彼女へ肉体的・精神的に与える影響についてきちんと準備して撮影に臨みました」と回答。アカデミー賞受賞の瞬間については「自分の名前を呼ばれた時、頭の中が真っ白になってしまって、ステージの階段を上がったことも、どんなスピーチをしたかも覚えていません。でもそのおかげで、その場で心からの言葉をみなさんに伝えることができました。受賞した翌朝から『キングコング』の撮影でベトナムに行っていて、そこから日本に来たので、オスカーさんは家で私の帰りを待ってくれています」とそれ以来、オスカー像と会っていないことを話していた。
一方、役作りで大変だったことを聞かれたジェイコブは「8歳の僕が5歳にならなきゃいけなかったことです。もっとアクティブにならなきゃいけなかったりと、3歳若返るのが大変でした」と振り返った。受賞式については「授賞式へ行ったことはXboxで遊ぶよりも面白かったよ。ブリーが受賞した時は特にお気に入りの瞬間で、あとプレゼンターをしたのも面白かった」と子どもらしい感想を述べていた。
今回の初来日についてラーソンは「日本に来るのは長年の夢で、桜の季節に来られたらいいなと実は思っていました。だから今回とてもマジカルな体験をしています。ちょうど今、日本ではさくらをテーマにした食べ物や飲み物がありますが、全部チェックしています」と興奮気味。ジェイコブは「日本に行くことになって幾つか日本の曲を聞こうと思って、お母さんに教えてもらったんだ。その中で星野源さんの曲が気に入って、 飛行機の中ではずっと聞いていたんだ」と答えていた。
『ルーム』は4月8日よりTOHOシネマズ 新宿ほかにて全国公開となる。
・[動画]映画『ルーム』予告編
・レオ様、5度目にしてようやくオスカー獲得! 最多受賞は『マッドマックス』の6部門
・アカデミー賞助演女優賞は『リリーのすべて』アリシア・ヴィキャンデル
・アカデミー賞ノミネートに見る、映画会社の「勝ち組」「負け組」
PICKUP
MOVIE
INTERVIEW
PRESENT
-
【吉田大八監督登壇】『敵』Q&A付き試写会に10組20名様をご招待!
応募締め切り: 2024.12.30 -
安田淳一監督のサイン入りチェキを1名様にプレゼント!/『侍タイムスリッパー』
応募締め切り: 2025.01.10