1月15日はアダルトの日だそうだ。1947年(昭和22年)のこの日に、新宿の帝都座で日本初のヌードショーが開演されたことに由来する。この時上演されたのは舞台上の大きな額縁の中で裸体の女性がポーズを取る「額縁ショー」だったそうだが、これが我が国のストリップの原点と言えるだろう。そこで今回は、ストリッパーにスポットを当てた2作品をご紹介する。
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当時50歳のジェニファー・ロペスの圧巻ボディも話題に!『ハスラーズ』
最初にご紹介する『ハスラーズ』は、ニューヨークのストリッパーたちによる実際の詐欺事件をもとに映画化され話題となった作品だ。かつてはウォール街のエリートたちを相手に稼ぎまくって贅沢三昧の暮らしを送っていたストリップクラブのストリッパーたちは、リーマンショックをきっかけに生活が一変。店の客足が遠のき売り上げは激減。生活は困窮を極めるようになってゆく。そしてストリッパーたちの不満の矛先は、かつて店で自分たちの欲望や快楽のために金をバラまいていたウォール街のエリートたちに向かう。「稼いでいる奴らからいただく分には構わない」という論理で、徒党を組んで男たちのカードから大金を引き出すべく計画を立てるのだ。
だがその方法は犯罪行為以外の何物でもない“ヤバイ”ものだった。ストリッパー役として、コンスタンス・ウー、ジェニファー・ロペス、リリ・ラインハートといった女優陣に加え、音楽界からはリゾやカーディ・Bらが参加。女性が見ても楽しめる肉体美を惜しげもなく披露している。当時ジェニファー・ロペスは50歳だったが、無駄な贅肉のない引き締まったエイジレスなボディは圧巻だ。健康的な肉体美やショービジネスの華やかさとクライムドラマとしてのストーリー性の両方が楽しめる作品となっている。
ぽっちゃり体型の女教師がストリッパーに! チェコ映画『バーレスク』
続いてご紹介するのは、見る者を明るい気持ちにさせてくれる『バーレスク』。誰しも大なり小なり抱えているであろう体型に関するコンプレックスと、前向きに向き合えるようになる作品だ。クリスティーナ・アレギラやシェールが出演したアメリカ映画にも同名のものがあるが、こちらはチェコ映画である。
バーレスクダンスとは広義において女性がセクシーな衣装をまとって踊るダンスを指すようだが、この映画におけるバーレスクはストリップとほぼ同義で使用されている。ぽっちゃり&カーヴィー体型の小学校教師ベティは、音楽を聴くと思わず身体が動いてしまうほどのダンス好きだが常に自分の体型にコンプレックスを抱えていた。そんなベティは、ある日バーレスク・レッスンを受ける友人のダンサー、ロッタを稽古場まで送ったことをきっかけに自分もレッスンに参加するようになる。
自分以外はみんなスリムな女の子。学校では教え子たちに体型を揶揄されることもしばしばのベティは、最初は引け目を感じながらもダンスを通じて徐々に自分のカーヴィーボディの魅力を受け入れられるようになっていく。この映画で体型コンプレックスを抱えているのはベティだけではない。ベティに向かって事あるごとに「ケツがデカい」など心無い言葉を浴びせてきた教え子スティーブンも、夏でも絶対にダウンベストを脱ごうとしないとある体型コンプレックスを抱えていた。ふくよかな身体を活かしたベティのキュートでセクシーなダンスは、ベティ自身やスティーブンだけでなく、視聴者にも勇気を与えてハッピーな気持ちにさせてくれる不思議な魅力がある。「教師がストリップなんて!」という世間の眼も厭わず自分のやりたいことを貫くベティの姿も清々しい。(T)
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