沢田研二、毎日映画コンクール 男優主演賞を受賞!「せんえつだし、恐れ多いし、そして大変ありがたく思っております」

#土を喰らう十二ヵ月#毎日映画コンクール#沢田研二#第77回毎日映画コンクール

土を喰らう十二ヵ月
(C)2022『土を喰らう十二ヵ月』製作委員会
土を喰らう十二ヵ月
『土を喰らう十二ヵ月』

俳優の沢田研二が、主演作『土を喰らう十二ヵ月』で第77回毎日映画コンクールの男優主演賞を受賞した。

・松たか子「こんなすばらしい仕事は近年ない」沢田研二らとの共演語る

俳優としての受賞は1979年の『太陽を盗んだ男』以来

毎日新聞社とスポーツニッポン新聞社が創設した、歴史ある映画賞である毎日映画コンクール。『土を喰らう十二ヵ月』は男優主演賞(沢田研二)、撮影賞(松根広隆)、美術賞(小坂健太郎)、音楽賞(大友良英)、録音賞(渡辺丈彦)の5部門でノミネートされていた。

本作は、水上勉の料理エッセイを原案に中江裕司監督が映画化。長野県白馬村を中心に20202月からロケを敢行し、日本映画では異例の一年半におよぶ撮影を行った作品。

沢田研二が演じるのは、作家ツトム。山の実やきのこを採り、畑で育てた野菜を自ら料理し、季節の移ろいを感じながら原稿に向き合う日々を送っている。時折、編集者で恋人の真知子(松たか子)が、東京から訪ねてやってくる。

写真を全て見る

(C)2022『土を喰らう十二ヵ月』製作委員会
(C)2022『土を喰らう十二ヵ月』製作委員会

食いしん坊の真知子と旬のものを料理して一緒に食べることを楽しみながら、悠々自適に暮らすツトムではあるが、13年前に亡くした妻の遺骨を墓に納められずにいる一面も。食べるとは、生きるとは、死とはなんなのかを、ひとりの作家の生き様と四季(二十四節気)を通して描いている。

ミュージシャンとして、日本レコード大賞をはじめ多くの賞に輝いてきた沢田。映画の主要な賞で俳優としての受賞は、1979年の『太陽を盗んだ男』で第4回報知映画賞の主演男優賞を受賞して以来となる。

「演じるのではなく、ただそこに存在し、溶け込んでみせた沢田の円熟味に舌を巻いた」と表された沢田はスポーツニッポンの紙面にて、「凄い俳優さんがいる中で、私を選んでいただいたのは、本当にとってもとってもうれしいし、せんえつだし、恐れ多いし、そして大変ありがたく思っております」と受賞について喜びのコメント。表彰式は214日に目黒パーシモンホールで開催される予定だ。

昨年1111日より公開がスタートした本作だが、現在も全国のミニシアターなどでロングラン興行を続けており、先週末で動員20万人を達成。今後ますます広がっていくことを期待したい。

『土を喰らう十二ヵ月』は現在公開中。

[動画]沢田研二、恋人・松たか子に料理を振る舞う/映画『土を喰らう十二ヵ月』予告編

[訂正のお知らせ]
本文の小見出しと第6段落で以下の通り訂正しました。
[訂正前]1974年
[訂正後]1979年

INTERVIEW