見る者すべての心に光を灯す 黒澤明の名作をカズオ・イシグロ脚本でリメイクした『生きる LIVING』英国アカデミー賞4部門ノミネート!

#オリヴァー・ハーマナス#カズオ・イシグロ#ビル・ナイ#生きる#生きる LIVING#黒澤明

生きる LIVING
(C)Number 9 Films Living Limited
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ノーベル賞作家カズオ・イシグロが脚本を手がけ黒澤明の不朽の名作を新しく蘇らせた『生きる LIVING』が、英国アカデミー賞4部門にノミネートされた。

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不朽の名作『生きる』が第二次世界大戦後のイギリスを舞台に蘇る

黒澤明監督の不朽の名作『生きる』を第二次世界大戦後のイギリスを舞台にし、小説「日の名残り」、「わたしを離さないで」などで知られるカズオ・イシグロが脚本を務めた本作。先日発表された英国アカデミー映画賞では、英国作品賞、主演俳優賞(ビル・ナイ)、脚色賞(カズオ・イシグロ)の4部門にノミネートされた。

70年の時を経てもなお、見る者すべての心に光を灯すこの映画のメッセージは、サンダンス映画祭、ヴェネチア国際映画祭、サン・セバスティアン国際映画祭、トロント国際映画祭、東京国際映画祭といった世界各地の映画祭、そして昨年より公開された様々な国で称賛の声が上がっている。カズオ・イシグロは、若かりし頃にこの黒澤映画に衝撃を受け、映画が持つそのメッセージに影響されて生きてきたと語っている。

カズオ・イシグロ
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カズオ・イシグロ
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監督は2011年に『Beauty』(原題)でカンヌ国際映画祭のクィア・パルムを受賞したオリヴァー・ハーマナス。『ラブ・アクチュアリー』、『アバウト・タイム 愛おしい時間について』、『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズなどに出演しているイギリスの名優ビル・ナイが主演を務め、本年度のオスカー候補の1本と言われている。

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ビル・ナイは、昨年12月に発表された第48回ロサンゼルス映画批評家協会賞主演賞を受賞、また2023パームスプリングス国際映画祭では、インターナショナル・スター賞を受賞。さらに先日発表されたSAG(全米映画俳優組合賞)の主演男優賞にノミネート、そして米バラエティは、123日に発表される第95回米アカデミー賞主要部門のノミネート予測にも、主演男優部門でビル・ナイの名前を挙げている。

本授賞式は、英国時間219日に開催され、受賞者が発表されます。発表を楽しみに待ちつつ、本作の公開も楽しみにしたい。

『生きる LIVING』は331日より全国公開。