『ALWAYS 三丁目の夕日』などで知られる人気脚本家・古沢良太が書き下ろした、予測不能な異色の謎解きミステリー『スキャナー 記憶のカケラをよむ男』。4月29日に公開となったこの映画の初日舞台挨拶が丸の内TOEIで行われ、主演の野村萬斎をはじめ、安田章大、杉咲花、ちすん、金子修介監督が、まさかの客席からサプライズ登場。ファンを歓喜させる場面も見られた。
本作は、萬斎扮する残留思念(物や場所に残った人間の記憶や感情など)を読み取ることができる主人公が、その能力を使って、かつて「マイティーズ」というお笑いコンビを組んでいた元相方(宮迫博之)と一緒に、行方不明になってしまったピアノ教師の捜索にイヤイヤながらも乗り出すというストーリー。
司会から、初日を迎え、改めて映画を見終えた観客を前にした感想を聞かれた萬斎は「腰抜けましたか?」と笑顔を浮かべ、「誰も予想できない結末だったかと思います。大事なことは秘密にしていただきつつ、ぜひ感想を広めていただきたいです」とコメント。
ファンが見たことがないような、新たな一面を見せる役だったと紹介された安田は、「変態的な役でしたね(笑)。脚本を読んだ時、驚きました。なかなかない役なので、一生懸命お手入れさせていただきました(笑)」と答えた。
また、今だから言える現場で苦労したことは? という質問に、萬斎は「30℃のアスファルトに手をつけたりして焼けちゃうんじゃないかと思いました」と苦労を明かすと、ちすんは「蝉待ちがあったことでしょうか。夏場の撮影だったので、蝉の鳴き声が止むまで待つ時があって、初めての経験でした」と振り返っていた。
「緑の日」であるこの日はゴールデンウィークの初日。司会からそれぞれ、GWでの一番の“記憶”を尋ねられると、萬斎は「人が休みの時に働くので、忙しいですね。移動が多いんですが、道が混んでいるので、悪い思い出が多いです」と答え、安田は「ライブに立つことが多いです。でも小さい頃の思い出では、家族と動物園に行って、草っぱらでおにぎり食べたことです!」と回答。
杉咲は「渋滞しているイメージです。あまり出掛けないのですが、今年はお休みなので、『スキャナー 記憶のカケラをよむ男』を見に行きたいと思います!」、ちすんは「本当に混むので、実家の大阪に帰る時なんかは、新幹線の通路で2時間立ちっぱなしだったり…。あまりいい思い出がないので、今回のGWは花ちゃんと同じく、『スキャナー 記憶のカケラをよむ男』を見たいですね!」と、それぞれにこの映画をアピール。
金子監督も「みなさん、GWって実は映画会社が作ったって知ってました? 興行を盛り上げるためなんですけど、日本映画が集中して公開する時期なんです」と蘊蓄を述べると、「今回のGWもいろんな作品がぶつかっているので、ぜひ『スキャナー 記憶のカケラをよむ男』をよろしくお願いいたします!」と、2人に負けないくらいしっかりと本作をアピールしていた。
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