アカデミー俳優のマシュー・マコノヒーと日本を代表する国際派スターの渡辺謙。2人が初タッグを組み、ガス・ヴァン・サント監督とともに生み出した、驚きと感動に満ちたミステリー『追憶の森』のプレミアイベントが4月26日にTOHOシネマズ六本木ヒルズで行われ、渡辺が登壇。マコノヒーもビデオメッセージで登場した。
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日本時間4月17日に幕を閉じたブロードウェイミュージカル「王様と私」の公演終了後、渡辺が公の場に登場するのは、本イベントが初。満席の会場から大きな拍手で迎えられた渡辺は、本作の出演オファーについて「オファーが来たときは、東日本大震災のときでだったんです。この映画は死生観なども反映されている作品なので、そのときは、それを背負いきれる心の余裕がなく、お断りしました。でも、一昨年にまたオファーをいただいて、そこでガス(・ヴァン・サント監督)が決まったと聞いて、その後マシューも決まって、じゃあ受けようということになったんです」とコメント。
監督の印象について「彼の映画を見て、とても繊細で、ボソボソとしゃべるような人なのではと思っていたんですが、実際は全然違って、THE職人といった感じの人でした」と語り、現場での様子について「ロケーションマップに番号がふってあるんですけど、その順番をサイコロで決めよう!とかいう人なんですよ」と振り返った。
本作は、青木ヶ原の樹海で、マコノヒー演じるアーサーと渡辺扮するタクミが偶然出会い、そこから2人が出口を求めて旅をするストーリー。残念ながら、仕事の都合で来日がかなわなかったマコノヒーだが、この日は彼からのビデオメッセージが到着!
渡辺との共演は念願だったと話すマコノヒーは「ケンと一緒に頑張った作品を見てもらえるのは幸せです」とコメント。渡辺の印象については「ケンとの共演は楽しかった。ケンには独特の雰囲気がある。自分が何者かをよく分かっているね。だから君からは威厳を感じるんだろう、王様のようだよ」と言い、「しかも非常に面白い。あんなにユーモアがあって愉快な人とは知らなかった。撮影の合間の笑い話で気持ちが和んだよ」と続けた。
これを受け、渡辺もマコノヒーの印象について「似てるタイプの俳優だと思っていました。きっちり準備していくというよりは、この映画に関しては、その場で生まれるものを大切にしたいと思っていたんです。マシューは、的確に拾って返してくれますし、やりやすかったです。お互いプロだと感じました」と話した。
また、東京での撮影も行った本作で、“渋谷”の印象についても語ったマコノヒー。「ものすごい数の人がいてにぎやかだった。これは日本の特徴かな」と話しつつ、自身の存在には気づかれなかったと語るマコノヒーは、「僕に気づいて振り返ったのは300人中1人程度だ。もし君が渋谷の交差点を歩いていたら、300人中299人が気づいただろう。“ケン!”と歓声が上がったりしてね…。役名は“タクミ”だし現場が混乱したはずだ!」とジョークを交えながらコメント。
日本には奥さんを同伴して訪れたそうで、その際に渡辺が豪華夕食をごちそうしてくれ、プレゼントも贈ったことについて「感動的なもてなしだった。日本でも君の真心を感じたよ。おかげで日本での撮影が気持ちよく始められたよ」と振り返った。
また、劇中で渡辺が歌声を披露しているのも注目シーンの1つ。そのことについても触れたマコノヒーは渡辺の歌声に関して「いまいましいほど歌が上手なんだよ。みんなは聞いたことある? 聞きたい?」と煽るも、当の渡辺は風邪を引いているからと、マコノヒーのユーモアたっぷりのコメントを笑ってスルーし、会場からは笑いが起こっていた。
マコノヒーは「今度、君と共演する時はアクション映画をやるより一緒に歌って踊りたいね、ミュージカルをやろう。デュエットするんだよ。きっと楽しい共同作業になる」とまさかの逆オファー!
マコノヒーからの長いメッセージを全て聞き終わった渡辺は「僕のことをユーモアがあるといっていました けど、そっくりそのままマシューに返すよ!」と答えていた。
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